〔コラム 教育崩壊〕 「学校暴力」 過去最悪
これはもう書かずにはおれないので、一言、申し述べる。
全国の小中高校が2008年度に確認した児童生徒の暴力行為が5万9618件と、対前年度比で7000件近く増え、過去最多を更新した――との記事が、1日付けの各紙に掲載された。
過去最多――つまり過去最悪。
日本「親方日の丸」公教育・学校崩壊ギネス、ワースト新記録! 一気に7000件弱もの急増ぶり。
「公教育」が、内部爆発(インプロージョン)を起している。学校が壊れることで、社会の「再生産」も危うい事態だ。
文科省の「発表」に基づく記事に違いないが、「件数」だけなく、たとえば児童生徒100人あたりの発生件数も報じてほしかった。
少子化が進んでいるのだから、「発生の比率」はさらに劇的に高まっているのではないか?
ま、それはともかく、問題はこの過去最悪に対する、日本の日の丸統制教育の元凶、文科省の「見方」だ。
朝日新聞は、こう書いている。文科省や教育委員会は「コミュニケーション能力の不足」「感情がうまく制御できなくなっている」といった子どもの気質の変化が背景にあるとみる――。
ここにあるのは、 日本の公教育を全てコントロールしている文科省の無責任、責任逃れである。
文科省よ!、君たちが全国一律におしつけて来た、戦前・戦中並みの統制・お役所教育が、こんなとんでもない事態を引き起しているのではないか?
現場との――教師や子どもたちとのコミュニケーション能力に欠け、教育行政をうまく制御できなくなっているのは、君たちではないか?
「学校」をこんな地獄のような状況にしておいて、「申し訳ない」の一言もない文科省!
それでも君たちは、平然として、冬の「ボーナス」を手にするつもりか!