〔教育コラム 夢の一枝〕 日本の夏休み……りんごの木の育たない夏 ブレイクの詩に寄せて
統制教育の国の、遅く、短い「夏休み」が始まった。
小学生から夏期講習……。
新聞に、新設高校の「模擬試験」の大広告。合格力の判定。
日本の夏は学力の夏。点数、学力、キンチョーの夏。
「夏休むな」の「夏休み」……
*
「学力世界1」のフィンランドでは、6月には「夏休み」に入る。休み返上で、学習塾に通う子はたぶん、いない。
「学力日本1」の秋田では、教育界のスキャンダルが噴き出ている。長老ボスが、やたら金を借りまくって、使い込み、お亡くなりになった由。
「教育界・統制ピラミッド」があるから、こういう不祥事が。
大分も秋田も同じだ。人事に利権……子ども、そっちのけ。
*
「学力崩壊」の責任を、子どもや教師に押し付け、涼しい顔の文科省。
統制の元凶、教育行政の当事者、責任者は、君たちではないか!
ズル、ごまかし……それを英語では、Cunning と言う。
*
ブレイクの詩、「夏に(To Summer)」の一節。
絹を脱ぎ捨て 流れに飛び越め!
われらが谷は 誇りの夏を愛してる!
*
何それ、試験に出る?
出ないから、大丈夫。余計なこと、考えるんじゃない!
*
ブレイクの詩を、もうひとつ。こんどはもろ「学童(The School Boy)」!
夏の朝 学校へ?
ああ、うれしさ、全部、飛んじゃうよ
疲れ果てた教師の残酷な目
一日が台無しだ
ため息と絶望だけだ
But to go to shool in a summer morn,
O! it drives all joy away;
Under a cruel eye outworn,
The little ones spend the day,
In sighing and dismay
*
遊ばせちゃだめなんだよ、教えこまなくちゃだめなんだ!……予習、復習、ドリル、テスト。
覚え込ませるんだ、詰め込むんだ、正解だ、マルだ、点数だ!
*
ブレイクは言った。
「リンゴの木はね、ブナの木に、育ち方、聞いたりしないよ」

















