〔ジャック天野 詩集『美しい国の子どもたち』より ② 〕 私が死んだら読んでください
北海度の滝川市で12歳の少女が死んだ
自分の教室で 自殺をはかった
教師の教壇に遺書が置かれていた
「私が死んだら読んでください」
小学校の6年生が死んだ
教室を死に場に ひとりっきりで
前にも死のうとしたことがあった
「でもこわくてできませんでした」
いじめにあってもう生きてゆけない
「でも今私はけっしんしました」
こわいけど、「でも」
生きたいけど 「でも」
「この手紙を読んでいるということは私が死んだということでしょう」
少女は死んで「言葉」を残した。
「私が死んだら読んでください」
最後の「作文」 12歳の「遺言」
それを教育委員会が「封殺」した。
「生きる力」を育てるこの国の「教育」は
彼女のことを2度も、殺した
Posted by 大沼安史 at 11:54 午前 ジャック・天野 詩集 「美しい国の子どもたち」 | Permalink