〔NEWS〕 ニューオルリーンズの公立校 チャータースクールのネットワーク主体に ハリケーンが吹き飛ばした教育官僚制
ハリケーン「カトリーナ」に直撃された米国南部、ニューオルリーンズの公教育が、チャータースクールのネットワークを中軸とするかたちで再建されることになった。
米誌「エデュケーション・ウイーク」(電子版)がこのほど(1月18日付け)、報じた。
ニューオルリーンズの公立学校システムは、ハリケーン被害により、地元教育委員会による運営が困難になり、ルイジアナ州政府の管轄下に入る。
州議会で成立した州法によると、州政府は同市の公立校117校のうち102校までを直営できることになったが、その大半はチャータースクールとして再開される見通しだ。
すでに授業を再開している公立17校のうち、15校までチャータースクールとして再開校した。
教育委員会を頂点とした教育官僚制によらず、チャータースクールのネットワークが、ニューオルリーンズの公教育再興の土台を形づくることになった。
(大沼 注)
トップ・ダウンではなくボトム・アップ。
統制ではなく、下からの創造。
ハリケーンが教育官僚制を解体し、草の根に学校ネットワークの根付かせた。