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2018-09-05

〔東電原子力大災害〕◇ 世界的な人気動画配信サイト、《Netflix》の「ダーク・ツーリスト」シリーズで、ニュージーランドのジャーナリスト(デイヴィッド・ファリエ氏)が「フクイチ核惨事被曝地」入りして報じたレポートに対し、復興庁と福島県庁が「風評被害を助長する表現や不適切な撮影があるとして」法的対応を検討中と、豪やNZのテレビが報道 ▽ ジャーナリストとその自由を守る国際組織、「ICPFJ」も関心示す ★ 海外のジャーナリズムのフクイチ被曝地報道に対して、安倍政権が横ヤリを入れ始めた!

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 ★ 安倍政権の下、東京オリンピックに向けて「正常化/アンダーコントロール」キャンペーンが進む、フクイチ被曝地の実態に、「怖いもの見たさ」のネットメディアが風穴を開けた。

 この問題を最初に報じたのは、時事通信だった。

 「番組では記者が、原則立ち入り禁止の帰還困難区域に無許可で侵入し、廃虚となったゲームセンター内を撮影。浪江町の食堂では、出された食事に対し「被ばく食材かもしれない」とコメントしている。/ ツアー参加者が放射線におびえる姿も繰り返し登場し、バス移動中に線量計の数値が上昇を続けると「もう十分だ」との声が上がり、ツアーは中断された」

 時事電の英文電は、『ジャパン・タイムズ』電子版に掲載されるなどして、世界に拡散。

 それに豪やNZのテレビ局など国際社会が反応、成り行きを注目する事態となっている。

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 ★ 安倍政権(復興庁)や福島県庁は番組の内容を精査して対応するとしているが、ことは「報道の権利と自由」にからむことだけに、不当な政治介入との批判が国際社会で高まり、復興庁などの思惑とはうらはらに、問題を増幅拡散する事態にもなりかねない。

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 ★ デイヴィッド・ファリエ氏は、米高級誌『アトランティック』に対して、フクイチ被曝地を「ダーク・ツーリント」の取材対象としたことについて、「ダーガーカウンターの数値をみているうちに、核惨事現場へのダーク・ツーリズムは、いいアイデアではない、というようなことに突然、気づいた」と発言している。

 フクイチ被曝地は、過去の問題となった災害現場でなく、現在進行形の災害現場である。

 そこは「ダーク・ツーリズム」の目的地にもなりえない場所である――ファリエ氏はこう言いたかったのだろう。

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 ★ 東京オリンピックに向けて、海外のジャーナリストのフクイチ被曝地取材は、より活発化するはずだ。

 安倍政権がこれからも「正常化」幻想をふりまき続けていると、今回のようなゲリラ・ジャーナリズムに真実を暴露されることになるだろう。

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〔★は大沼〕  ◎ 豪 news.com.au : Fukushima government considers action over Dark Tourist episode
(4日付け)⇒ 
https://www.news.com.au/travel/travel-advice/travellers-stories/fukushima-government-considers-action-over-dark-tourist-episode/news-story/a94ac5b405b8607aa11490c7fed0a2f3

 ・ The bus passes radioactive exclusion zones and Farrier and the other tourists become increasingly nervous by the skyrocketing readings on their Geiger counters, which measure radiation.

 At one point in the episode, the reading is 50 times higher than levels deemed to be safe.

 In another scene, the group visits a local restaurant where Farrier is concerned about eating locally sourced food that may be contaminated.

 In another, he comes close to being arrested after sneaking into an abandoned arcade that was deemed a no-go zone by the government.

 Now, officials from the Fukushima Prefectural Government said they are investigating the Dark Tourist episode, concerned it would “fuel unreasonable fears related to the March 2011 disaster at Tokyo’s Electric’s tsunami-stricken Fukushima No. 1 nuclear plant”.

A senior government official told The Japan Times they are working with the Reconstruction Agency in considering how to respond to the footage.

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 ◎ NZ news1now : Japanese authorities mulling legal action over Kiwi journalist David Farrier's Fukushima coverage in Dark Tourist series
(3日付け)⇒ 
https://www.tvnz.co.nz/one-news/entertainment/japanese-authorities-mulling-legal-action-over-kiwi-journalist-david-farriers-fukushima-coverage-in-dark-tourist-series

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 ◎ ICPFJ ツイッター
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https://twitter.com/ICPFJ/status/1036638928911130626

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 ◎ ジャパン・タイムズ : Fukushima considers action against Netflix over ‘Dark Tourist’ video of 3/11 hot zone (時事電)
  (1日つけ)⇒  
https://www.japantimes.co.jp/news/2018/09/01/national/fukushima-mulls-action-netflix-dark-tourist-video-3-11-hot-zone/#.W48P4bknaYk

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 ◎ 時事電 日本語 ヤフー : 被災地で「被ばく食材かも」=米動画大手番組―福島県など対応検討 / 米動画配信大手「ネットフリックス」が配信している東京電力福島第1原発事故の被災地を取材した番組で、風評被害を助長する表現や不適切な撮影があるとして、福島県と復興庁が対応を検討していることが1日、関係者への取材で分かった。/  番組では外国人向けの被災地ツアーに参加した記者が、出された食事に「被ばく食材かも」とコメントしたり、無許可で帰還困難区域に侵入したりする様子が映し出されている。
 (2日付け)⇒ 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180902-00000003-jij-soci

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 ・ 問題が指摘されているのは、ニュージーランド出身の記者が世界の悲劇の地などを巡るドキュメンタリー番組「ダークツーリスト」。カザフスタンの核実験場跡や、メキシコから米国への密入国体験などを取り上げている。

 福島を取材した回では、同記者を含む外国人のツアー参加者が、同県富岡町や浪江町など原発事故の被災地を巡った。番組では記者が、原則立ち入り禁止の帰還困難区域に無許可で侵入し、廃虚となったゲームセンター内を撮影。浪江町の食堂では、出された食事に対し「被ばく食材かもしれない」とコメントしている。

 ツアー参加者が放射線におびえる姿も繰り返し登場し、バス移動中に線量計の数値が上昇を続けると「もう十分だ」との声が上がり、ツアーは中断された。帰還困難区域などを車で通過する際には一時的に線量が高くなることがあるが、番組では移動していた場所は明示されていない。

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 ◎ Netflix Dark Tourist(邦題「世界の"現実"旅行」日本語字幕版も)
 ⇒ 
https://www.netflix.com/jp/title/80189791

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 ◎ 米『アトランティック』誌 :The Disaster Zone of Netflix’s Dark Tourist
  (7月26日付け) ⇒ 
https://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2018/07/the-disaster-zone-of-netflixs-dark-tourism/565946/

 ・  In the second episode, Farrier and a tour group visit an irradiated Japanese ghost town deserted after the Fukushima nuclear disaster. While the government has officially declared the town safe, Farrier explains, its former inhabitants aren’t in a rush to return. As the tour moves through the area, the Geiger counters the tourists hold register shockingly high levels of radiation around them, to the point where they finally seem uncomfortable. “Suddenly nuclear tourism doesn’t seem like such a great idea,” Farrier quips. 

Posted by 大沼安史 at 09:40 午前 |

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