〔東電原子力大災害〕◇ フクイチ原子炉から飛散した「放射性微粒子」、900~1000°Cまで加熱すると、微粒子に含まれる放射性セシウムが大気中に脱離 / 土壌に混ぜて過熱した場合、放射性セシウム、土壌に吸着 ―― ◎ 東大チームが確認し、国際学術誌に発表 ★ 放射性微粒子(セシウムボール)に汚染された廃棄物を焼却処分した場合、煙突から出た大気プルームで、風下一帯が「脱離セシウム再汚染」される、ということではないか? やはり焼却処分は危険だ!
◇ 加熱前(a)と加熱後(b)の放射性微粒子の電子顕微鏡像と、組成分析の結果(c)。加熱前後で形態は変化していないが、加熱後はCs、K、Clが消失している。
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★ 研究チームはまた、「放射性微粒子を土壌に混ぜて加熱した場合、脱離した放射性セシウムは周囲の土壌粒子に吸着されること」も発見している。
セシウムボールからフクイチ製の放射性セシウムを脱離できるができると分かったのだから、東電は被曝地でただちに回収に取りかかり、土に混ぜて過熱し、脱離セシウムで再汚染した土を貯蔵施設で貯蔵する作業に着手すべきである。
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〔★は大沼〕 ◎ 東大理学部プレスリリース : 福島原発事故において原子炉から飛散した放射性微粒子は加熱により放射性セシウムが脱離することを発見 奥村大河(地球惑星科学専攻)特任研究員・小暮敏博(地球惑星科学専攻)教授・Noriko Yamaguchi・Terumi Dohi・Kazuki Iijima
(6月26日付け)⇒ https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2018/5954/
・ つまり、微粒子を加熱するとガラス内で構成元素が拡散し、放射性セシウムのようなアルカリ元素は表面から大気中に脱離してしまうため、微粒子には放射能がなくなることが示された。
また、放射性微粒子を土壌に混ぜて加熱した場合、脱離した放射性セシウムは周囲の土壌粒子に吸着されることが明らかになった。
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◎ 発表論文 : Loss of radioactivity in radiocesium-bearing microparticles emitted from the Fukushima Dai-ichi nuclear power plant by heating
⇒ http://www.nature.com/articles/s41598-018-28087-5
Posted by 大沼安史 at 08:46 午前 | Permalink