〔フクイチ・メガ核惨事 7年目の春に〕◇ 「こうして世界は終わる/爆発とともに終わるのではなく、すすり泣きとともに」(This is the way the world ends/ Not with a bang but a whimper) ―― ◎ 英国の写真家、レベッカ・バソリーさんが、英国の詩人、T・S・エリオットの詩を添えて、写真集『フクシマに還る(Return to FUKUSHIMA)』を、ネット公開!
〔★は大沼〕 ◎ Rebecca Bathory Photography
(13日付け)⇒ https://www.facebook.com/RebeccaBathoryPhotography/photos/a.998220893591436.1073741951.194936157253251/998220913591434/?type=3&theater
★ レベッカさんは、引用した詩のタイトルを 'The Apocalypse'(ヨハネ黙示録)と書いているが、それは多分、この詩に触発されて制作された映画『地獄の黙示録』を想起したからだ。
ほんとうのタイトルは、The Hollow Men。
「空虚な男たち」の意味である。
「黙示録」にせよ、「虚ろな人間たち」にせよ、空前のメガ核惨事、「フクシマ」を引き起こした、わたしたち、現代の日本(日本人)に、ふさわしい表現ではある。
レベッカさんは、エリオットの有名な詩の一節を、以下の写真につけた。
ドローンを飛ばして、撮った1枚。
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草生す車の屍。
こうして、日本の一画で、わたしたちの「世界」は終わりを迎えたのだ。
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レベッカさんは「旧ソ連邦」の「世界の終わり」と取り続けた人である。
彼女はたぶん、今後、「日本の終わり」を撮り続けて行くことだろう。
2020年の東京オリンピックの年にもきっと、フクシマを撮るはずだ。
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エリオットの詩に還れば、わたしたちの世界は、フクイチの「爆音」ととも終わったのではない。
わたしたちの世界は、わたしたちの「すすり泣き」で終わるのであり、終えることができるのだ。
だから、まだ泣いていない人は、泣く必要がある。
納得するまで泣いて、浄まる必要がある。
泣き終えて、「フクイチ」を起こした世界の終わりを見極め、そこから歩き出す。
そうしなければならない。
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◎ レベッカ・バソリー(Rebecca Lilith Bathory)さん Wiki ⇒ https://en.wikipedia.org/wiki/Rebecca_Lilith_Bathory
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★ 以下、レベッカさんの写真、2、3、サムネイルで。病院の写真など
Posted by 大沼安史 at 10:24 午前 | Permalink