〔フクイチ・メガ核惨事〕◇ グリーンピースが飯館村で放射能汚染調査を行ない、帰還村民の生涯(70年間)推定被曝量を予測 / 最大で183ミリシーベルトにも! しかも、この推定値には、事故直後の莫大な被曝量、森林内の放射能による再汚染、吸入や食品からなどの内部被被曝量は、含まれていない! / 村の南部の民家、複数回の除染にかかわらず、高さ1mで、毎時3.3マイクロシーベルト! / 「日本政府は、何万人もの福島の人々の権利を、冷酷にも意図的に無視している」と報告書で批判・警告 !
★ ホットスポット地帯で暮せ、ということか!
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★ グリーンピースの被曝予測報告書、『遠い日常 No Return to Normal』の表紙は、「避難元の飯舘村にある自宅に佇む安齋徹氏」である。
安齋さんの顔、ご先祖さまたちの遺影…………そのすべてが、「フクイチ核惨事」が奪い去った村の「日常」の尊さを物語っている。
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★ 調査の写真は、安齋さん宅前。
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★ 「安齋氏宅とその周辺は、2104年から15年にかけて行政による除染が行われた。
その方法は、たとえば表土を地表から5センチメートル以上削り取り、その場から除去し、放射性廃棄物として保管するなどである。
削り取られた地表の上に汚染されていない土が被された場所もある。
2016年と2015年の安齋氏宅の調査結果を表1に示す。
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★ グリーピースの今回の調査で、安齋さんの畑など4ヵ所で、「ホットスポット」の存在が確認された。
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★ 報告書の「結論」部分に、こうある。
―― 今回の飯舘村で行った放射線調査の結果から、日本政府は、国連人権理事会からの勧告を拒んでいると言える。日本政府は、何万人もの福島の人々の権利を、冷酷にも意図的に無視している。
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〔★は大沼〕 ◎ グリーンピース、プレスリリース : 2017/02/21 グリーンピース、生涯被ばく線量を推計ーー飯舘村避難指示解除、「被ばくリスクなお高い」と警告
(21日付け)⇒ http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2017/pr20170221/
◇ 放射線防護アドバイザーで、本調査のリーダーを務めたグリーンピース・ベルギーのヤン・ヴァンダ・プッタは、「調査した住宅では屋外も屋内も線量が高く、帰還した場合の被ばくリスクは非常に高くなります。除染は飯舘村の限られた場所でのみ実施され、除染していない森林等からの再汚染のリスクもあります。飯舘村の放射線状況を客観的に見れば、以前のような日常を取り戻すことは難しいと思われます。被ばくを避けるためには、屋外活動を控えるなどこれまでの生活を変える必要がでてきます。また、地上に近いほど汚染は高く、放射能の影響を受けやすい子どもの影響はことさらです」と懸念を示しました。
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◎ 報告書 ⇒ http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/NoReturnToNormal.pdf
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◎ ヤン・ヴァンダ・プッタさんの訴え : 放射線管理区域で暮らせますか?
⇒ http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/58785/
Posted by 大沼安史 at 12:14 午後 | Permalink