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2017-01-11

〔まかり通る「冤罪捜査」と「暗黒裁判」〕◇ 恵庭OL殺人事件」―― 2014年4月、札幌地裁は、大方の予想に反して、容疑者からの再審請求を棄却する決定を下した! / (容疑者として逮捕・起訴され、有罪判決を受けた)女性は、右手の薬指と小指の発達が遅れた「短指症」の障害、ラーメンのどんぶりも持てないほど非力。体格もいい被害者の女性を絞殺するのは無理 / 真犯人たちが、この女性が(15キロも離れた)ガソリンスタンドに立ち寄った時刻以降まで、死体を燃やし続けていた可能性! / 有力なアリバイが出たのに!!!

  ★ こういう状態のところへ、安倍政権が「共謀罪」、国会上程を決定! 

 司法の自浄作用もないところで、日本は「暗黒国家」の奈落へ墜ちる、一歩手前にある!

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 ★ 写真は「阿修羅: 恵庭OL殺人事件という、とんでもない冤罪事件」(⇒ こちら )より。
 
手前の方の大柄の女性が、被害者。橋向香さん(当時24)/ 奥に写っている、小柄な優しそうな女性が、冤罪となっている大越美奈子さん(当時29) 

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◇ 関連 ◎ 判決はずっと前から決まっていた? 江川紹子が迫る、美濃加茂市長“賄賂裁判”の全貌
 ⇒ 

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12176-77978/

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〔★は大沼〕 ◎ 瀬木比呂志さん(明治大学法科大学院専任教授、元裁判官) :  恵庭OLL殺人事件に冤罪疑惑 有罪ありきのずさんな捜査と裁判に、元裁判官も唖然
 (2014年5月27日付け)⇒ 
http://biz-journal.jp/2014/05/post_4963.html

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 ・ 加えて、容疑者は体格、体力において被害者にかなり劣っており、ことに、生まれつき右手の薬指と小指の発達が遅れた短指症の障害があるため手の力が弱くてバランスも悪く、右手の握力も19kgと著しく弱い(ラーメンのどんぶりを片手で持てないほど弱い)ため、検察主張のような方法による殺害が可能であるかは、きわめて疑問である。

 ・ 被害者の遺体を扱った納棺業者は、「灯油を何回もかけ時間をかけてじっくり焼いたか、ガソリンかジェット燃料で焼いたように思われる」旨を弁護士に供述している。さらに、被害者の遺体の取っていた姿勢は、一般的焼死体とは異なり足を大きく開いた強姦死体に似た姿勢であり、ブラジャーのワイヤーも大きくずれており、また、陰部と頸部の炭化が特にひどく、強姦殺人の証拠隠滅をうかがわせる状況であった。にもかかわらず、司法解剖の際に、強姦の有無については調べられていない。

 ・ なお、この事件では、捜査担当の主任検察官が、起訴の際に、一人で容疑者を訪ねてきて「とうとう起訴することになった。頑張って欲しい」と伝言していったという。捜査主任検察官の心中に秘められた「迷い、疑念」を示す事実である。現場の刑事たちの中にも、「彼女は犯人ではない」と言う者がいたという。こうしたことも、冤罪事件では時折みられることである。検察、警察の中にも存在する「良心」が、ちらりと顔を覗かせるのだ。

 ・ 再審請求においては、以上に加えて、現場付近で炎を見たという別の女性Bさん(炎を見た3人の目撃証人のうちの1人。なお、本件における各目撃者は、それぞれ、現場から数百メートル離れた異なった場所から、炎や2台の車を目撃していたものであり、相互に連絡も面識もない)の、「午後11時15分ころ、22分ころ、42分ころ、午前0時5分ころの合計4回にわたって炎を見た。うち1回目と3回目は大きなオレンジ色の炎だった」という内容の供述調書等(そのうち再審請求棄却決定が信用性に欠けるとする検察官調書を除いたものを素直に読めばこう読める)が開示されており、真犯人たちが、現場で、容疑者がガソリンスタンドに立ち寄った時刻以降まで、死体を燃やし続けていた可能性が示唆されていた(11時42分ころにも炎が大きかったことは、そのころ燃料が追加されたことをうかがわせる。10リットルの灯油だけでは、炎はすぐに小さくなってしまうはずだからである)。
 

 ・ 民事訴訟は、多くの場合、双方のストーリーのせめぎ合いであるが、原告のストーリーに相当のほころび、あるいは、一貫した説明を困難にするような事情があり、一方、被告主張のストーリーにそれなりの一貫性があれば、請求を棄却するのが普通である。それは、刑事訴訟でも同じことであろう。その原則をこの事件に当てはめれば、民事訴訟の感覚でも、検察の請求を認めることは難しい。まして、これは「疑わしきは罰せず」の刑事訴訟なのであるから、無罪は当然ではないかという気がする。アメリカの法廷でも、これで有罪はありえないと思う。

 ・ 弁護団(無罪判決の多い元刑事系裁判官として知られ、後に法政大学法科大学院教授も務めた木谷明弁護士も、メンバーに入っている)を含む関係者は、弁護側に好意的と感じられた審理中の裁判長の言動をも考慮し、当然再審開始決定がされるものと予期しており、そのため、先の再審請求棄却決定については、裁判官に何らかの圧力がかかったのではないかとの推測まで出たという。

 ・ 考えにくいことではあるが、私は、若いころに、ある刑事系の有力裁判官が「刑事裁判は、導き出した結論によっては、辞めなきゃならんようなこともあるからなあ……」と問わず語りに語るのを聴き、「ああ、刑事は民事とは違うんだ……」と思ったことがあるのを、はっきりと記憶している。刑事の重大事件の背後には、民事系の裁判官であった私にさえ想像もつかないような深い闇が広がっている可能性が、もしかしたらあるのだろうか。

 ★ 「想像もつかないような深い闇」とは何か?

 「政界」からの圧力、当局関係者の関与………………????

 おそろしい国になったものだ!

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 ◎ 関連ブログ「5号館を出て」: 状況証拠だけで殺人と認定される裁判の恐怖
 (2005年9月29日付け) ⇒ 
http://shinka3.exblog.jp/2797582/

Posted by 大沼安史 at 04:12 午後 |