〔フクイチ・スーパー核惨事 6年目も秋に〕 ◇ 「3号機」で何が起きたか? ―― 世界特許を保有する岩田清さんが、画像可視化技術を駆使して、ついに、完全解析! ★ キノコ雲爆発は核燃プールの水との接触による水蒸気爆発 、その「爆心(グラウンド・ゼロ(14-3)」も特定! / しかし、最初の爆発は、新燃料が備蓄されていた建屋4階北西部(14-1A)で発生 / この連続爆発から7日後の「3・21」には、そこでも備蓄されたいた「21」エリアの新燃料が爆発!
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★ 上記の岩田さんの画像解析(2枚)を参照。
「3号機」で起きた一連のプロセスは、こうだ。
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◇ 直下で交差する2つの活断層の揺れが同期して原子炉などを破壊
⇒ そして(3月14日午前11時1分ごろ)、まず、「14-1A」(4階北西部)に(違法)備蓄されていた新燃料が爆発
⇒ このとき、3号機建屋外(北側)の「個体廃棄物処理建屋」、同西側のFSTR(フィルター・スラッジ・タンク・部屋)、同南側にある「昇圧トランス」が爆発
⇒ さらに(いよいよ)、
・(建屋内=原子炉本体部分である)「14-2A」で、原子炉がまるで砲身の役割を果たすかたちで、高温白色光を発して爆発し、圧力容器の蓋、格納容器の蓋、3層のコンクリートシールドプラグ、天井クレーンの南側の桁を貫通
・ 「14-2B」部分で、地震で生じた格納容器と原子炉防御壁の罅割れを抜けた高熱が、天井クレーンの北側の桁を貫通
・ 同じく「14-3」部分で――、「14-2A」からの高温貫通で柔らかくなったシールドプラグが穿孔を塞いだことから、残った高熱が、地震で生じた格納容器と原子炉防御壁の罅割れを抜け、この場所(!$-3)で核燃プールの水と接触。水蒸気爆発。上昇気流が核燃料混じりのキノコ雲を発生
⇒ 最後は1週間後の「3月21日」に、(若葉色の)「21」部分――4階北東部に(違法)備蓄されていた新燃料が臨界に達して爆発
―― という経過をたどった!
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〔★は大沼〕 ◎ 岩田清さんのFB
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★ 岩田清さんは建屋4階の、「14-1A」と「21」に、新品の核燃料を置いていたことを「とりわけ許せない」と指摘している。
シャーペンの芯のような核燃料が大量に散乱していたのも、「14-1A」のこの場所。
ここは「核燃プール」の反対側に位置し、ここで新品の核燃が散乱するのはありえない、と岩田さんは鋭くも指摘している。
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★ 岩田さんの解析ですごいのは、あのキノコ雲大爆発の「爆心」を「14-3」を特定し、核燃プールからの水との接触による水蒸気爆発だったことを突き止めていることである。
これは、アーニー・グンダーセンさんの「即発臨界説」を否定するもので、岩田さんの画像解析結果に対するグンダーセンさんの見解を待ちたい。
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★ それにしても、岩田清さんの探究心、これまでの努力に対して、ここであたらめて敬意を表したい。
Posted by 大沼安史 at 12:42 午後 | Permalink