〔フクイチ・スーパー核惨事 アベノTPP亡国の秋〕 ◎ 「私たちはまるでビーチに裸で寝そべって、米国に対し自らの骨まで差し出しているようなもの。バカげていますよね」 ―― NZ・オークランド大学のジェーン・ケルシー教授がIWJの岩上さんのインタビューで警告!
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(10月31日付け) ⇒ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/342666
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・ 私は(日・NZ両国首相を傀儡と呼ぶつもりはありません。彼ら(各国)は、自分たちが何をやっているのか、はっきりとわかっていると思います。そして彼らは、利用されることを喜んでいるのです。
なぜなら TPPは彼らが信じこむシステムを推進しているからです。しかしそのシステムは、大企業の利益によって専有されたシステムなのです。それらの企業の多くは、クロス・オーナーシップをヨーロッパ、あるいは日本に持っています。
多くの日本の企業もまたチアリーディングの一部なのです。経団連はTPPを推進することにとても積極的です。ちょうど、米国の様々な企業の委員会と同じです。
でも、米国で起きている反動を見てみると、まさにそれこそが問題なのです。それこそが、人々の言う『大企業のためにつくられたルール』なのです。
個々の労働者やその家族の生活だけでなく、全ての地域、街、州を荒廃させてしまいます。そしてこれは、サステイナブル(維持が可能)ではありません。経済的な意味でだけではありません。社会的にも政治的意味でもです。なぜなら、民主主義社会で投票するのは実際に痛めつけられている人々なのですから。
そしてこれこそが、私たちが米国で見ているものです。トランプ現象、バーニー・サンダース現象です。『Brexit(英国のEU離脱)』で見たものです。ジェレミー・コービン氏が英労働党党首になったこともそうです。
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・ (米国は)他の協定がことごとく駄目になってきているから、どうしてもTPPを実現させたいのです。まさに、彼らのための法的ツールが、今後の協定の行く末でどうなっていくのかを左右する、決定的かつ象徴的な局面に達しているのです。
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・ 私たちの(ニュージーランドの)政府は遺言を残そうとしているようなものです。再規制を阻止するために、TPPを使おうとしています。多くの抵抗運動が活発化することでしょう。反TPP運動ほど、活発な反対運動を、これまで見たことがありません。ニュージーランドにいる2万5000人もの人々が、抗議のため路上に繰り出したのです。人口400万人の国ですよ。
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・ だから、なんでなのか? と尋ねなければなりませんよ。たとえばベトナム。ベトナムはTPP推進にとても熱心でした。しかし、今年中に法律を通さないことを決めたのです。
米国で何が起こるのか様子を見たかったから、というだけではありません。交渉過程を信用していないのです。
Posted by 大沼安史 at 04:27 午後 | Permalink