〔フクイチ・スーパー核惨事 6年目の秋〕◇ 『福島民友』が報道!: 「石棺」化した「チェルノブイリ」で、事故後4年以上、経った「1990年代にデブリが再び臨界」! /「フクイチ」でも「リスクは高くないが、臨界が発生する恐れ」 ★ 背筋が寒くなる報道だ! 「チェルノで90年代に再臨界」とは、事故後4~14年で起きていたわけ! 「フクイチ」はすでに6年目、どうなるのだろう? そういう状態で住民帰還を進めていいのだろうか?
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★ 「福島民友」は福岡で開かれた「日本原子力学会・秋の大会」2日目の8日、「国際廃炉研究開発機構(IRID)の研究チーム」が発表した≪「臨界」を防ぐシステムについての報告≫を報じ、そのなかで
◇ 溶け落ちたデブリを「石棺」で封じ込めたチェルノブイリ原発事故では、1990年代にデブリが再び臨界したことが分かっている。同原発では、臨界時に放出される放射性物質を検出する核反応安全性監視システムを構築している。
――との(すくなくとも、わたしにとっては初耳の重大な新)事実を明らかにした。
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★ 「民友」によると、IRIDの――研究チームは、デブリなどを遠隔操作で取り出す将来の廃炉作業に備え、未然防止策から迅速な検知、臨界状態を速やかに解消する対策を重層的に組み合わせた「臨界管理システム」の構築を目指している。
構築を目指す――これから取り組むわけだ。
メルトスルーした溶融核燃(デブリ)がどこにあるか、わかってもいないが、手をこまねいてはいられない、というのだろう。
IRIDの担当者によると、「第1原発で再びデブリなどで臨界が発生するリスクは高くないが、備えは必要」なのだそうだ。
「臨界リスクは高くないが」ということは、「リスクはない」ではなく「リスクはある」ということだ。
チェルノブリでは事故後4年後以降に再臨界が起きているそうだから、「6年目に入ったフクイチ」で起きない保障はない。
「備えが必要」というなら、住民再避難などの備えの面でも万全であってほしい。
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★ 「フクイチ」では、すでに地下再臨界が起きているのではないか、との指摘が出ている。
「民友」の記事を読む限り、どうやらまだ起きていないらしいが、いまの状態が序の口であるとすれば、こんご、どのような事態が待ち受けているのか、不安になる。
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〔★は大沼〕 ◎ 『福島民友』:溶融燃料「臨界」防止へ 廃炉研究機構が対策、福岡で原子力学会
(9日付け)⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160909-110169.php
Posted by 大沼安史 at 07:38 午前 | Permalink