〔ハイテク犯罪を許してならない〕◇ スノーデンさんが内部告発した米国のグローバル諜報機関、NSAの最先端基地はテキサス州のサンアントニオにあった! その名も「TAO」―― 独誌「シュピーゲル」(国際版)が内部文書をもとに暴露!
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★ テキサスのサンアントニオといえば、米国の電磁波拷問撲滅キャンペーンのリーダー、麻酔科医のジョン・ホールさんの地元。
このサンアントニオで、2010年1月、奇妙なことが起きた。
西部地区で、ガレージの自動シャッターがリモコン操作で作動しなくなった。
「TAO」がリモコンと同じ周波数の電波を発射していたことがわかった。
発射をためると、ガレージは正常に動くようになった。
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★ 「シュピーゲル」の長文・調査報道記事は、こんな事件の紹介から始める。
TAOはTailored Access Operation(「仕立てアクセス作戦)」の頭文字。
老子のタオ(道)にひっかけたネーミングのようだ。
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★ この基地にはNSAのトップユニットである「デジタル鉛管工」といわれるITのシャペシャリスト集団がいて、「量子理論」という名の「道具箱」を活用、ヤフー、ツイッター、ユーチューブといったサービス・プロバイダー(グーグルは英国の諜報機関、GCHQが担当)をはじめ、外国の要人など保秘システムで守られたターゲットにも自由にアクセス可能だそうだ。
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★ この「シュピーゲル」の報道で、ひとつ注目されるのは、日本の原発など産業管理システムである「SCADA」をコントロールする能力を手にしているそうだ。
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★ また「TAO」はローテクな諜報作戦にも長け、発注された電子機器を途中でインタセプトし、仕掛けを埋め込んで輸送ルートに復帰させる、といった昔ながらのやり方も続けているそうだ。
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★ 日本のマスコミも、「シュピーゲル」誌くらいの調査報道能力を身に着けてほしいものだ。
安倍首相にスシ食わせられて、喜んでいるようでは情けない。
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〔★は大沼〕 ◎ Inside TAO: Documents Reveal Top NSA Hacking Unit
{2013年12月29日付)⇒ http://www.spiegel.de/international/world/the-nsa-uses-powerful-toolbox-in-effort-to-spy-on-global-networks-a-940969.html
Posted by 大沼安史 at 08:20 午後 | Permalink