〔フクイチ・スーパー核惨事 6年目の夏〕★ フクイチ原子炉から放出された放射性微粒子の正体は…………珪酸塩ガラス!/ 放射性セシウム、ガラスから溶出している恐れ 東大大学院理学系研究科の小暮敏博准教授と国立研究開発法人農業環境技術研究所の山口紀子主任研究員らが突き止め、ことし2月に発表! ★ 福島の森などで採取。さきの九大の研究では東京でも! 被曝地全域が超微粒放射能ガラス粒子に(濃密に)まぶされてしまった!
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★ 研究チームは「福島県の森林等から大気中に含まれていたものと同様な放射性微粒子の採取に成功し、さまざまな電子顕微鏡解析技術を駆使することで、その主成分や内部構造を初めて明らかにした」という。
「福島県の森林など」で――!
先日、横浜の地球化学国際会議で九州大などのチームは、3・15に東京で収拾したサンプルから、超微小ガラス・カプセル化したものを採取し、解析に成功している。
要はフクイチ・プルームに襲われた被曝地は、どこもかしこも、超微粒放射能ガラス粒子に(濃密に)まぶされてしまった、ということではないか!
「今回の研究成果は、福島及びその周辺の放射能汚染の新たな形態を明らかにしたものであり、これをもとに国内外の多くの専門家によるこの放射性微粒子の研究が進展すると期待される」――。
◇ 放射性微粒子の主体は自動車や建築の窓などに使われる珪酸塩ガラスと本質的に同じものであり、二酸化珪素のガラス中に鉄、亜鉛、スズ、カリウム、ルビジウム、セシウム、塩素などが溶け込んだものであることがわかった。
◇ 放射性微粒子の内部構造を観察し、珪酸塩ガラスから放射性セシウムが溶出した可能性を示す痕跡を見出した。
(さらにひとつの微粒子では、セシウム、カリウム、ルビジウムなどのアルカリ成分が、微粒子の表面付近で少なくなっていることが確認できた。これは放射性微粒子が長く(8ヶ月程度)野外の環境に存在することで、アルカリ成分がガラスから溶出したものと考えられ、珪酸塩ガラスあるいその中の放射性セシウムは環境中ではそれほど安定ではないことを示唆している。)
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〔★は大沼〕 ★ 南相馬の大山こういち市議のツイッタ―情報による! 多謝! ◎ Scientific Reports : Internal structure of cesium-bearing radioactive microparticles released from Fukushima nuclear power plant Noriko Yamaguchi, Masanori Mitome, Akiyama-Hasegawa Kotone, Maki Asano, Kouji Adachi & Toshihiro Kogure
(2月3日付)⇒ http://www.nature.com/articles/srep20548
◎ 東大プレスリリース 福島第一原発原子炉から地上に降り注いだ放射性微粒子の正体を解明
(2月3日)⇒ http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/press/160203/
Posted by 大沼安史 at 08:28 午前 | Permalink