〔フクイチ・スーパー核惨事〕★ 3・15に首都圏を襲ったガラス微粒子カプセル化したフクイチ・放射性セシウム 過去に唯一、1986年のチェルノブリ事故で確認 ―― 横浜での地球化学国際会議で九大など研究チームの発表を聞いた米国の専門家(国立サバンナ・バレー研)のダニエル・カプラン氏が指摘。 ただし、チェルノブイリでは「30キロ圏内でのみ」! これに対して、フクイチは220~240キロも離れた東京で、しかも「セシウム降下物の最大89%までがガラス微粒子!の形で」 ―― 重大な新事実が浮上!
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★ カプラン氏によると、チェルノブリイの場合、30キロ圏外はすべて、雨に溶けたかたちでの降下だった。
“As much as 89% of all of the cesium [in Tokyo] was in fact in these particles. It’s profound,” says Daniel Kaplan, a geochemist at Savannah River National Laboratory in South Carolina. He attended Utsunomiya’s lecture describing the findings at the ongoing Goldschmidt Conference in Yokohama, Japan.
Kaplan says similar particles were observed near the Chernobyl reactors after the explosion there in 1986. But they were only seen within about 30 kilometers; beyond that, cesium-137 was only observed in rain.
★ ということは、チェルノブイリでは30キロ圏内に限定されていたものが、フクイチ核惨事では200キロ以上の広範囲にわたって降下した、ことになる。
これは「フクイチ」という超弩級核惨事のすさまじさを物語るものではないか!
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★ 米国の有力誌「フォーブス」誌で、科学ジャーナリストのサム・レムニックさんが紹介していたものだが、実に衝撃的な「新事実」の浮上、ではある。
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★ レムニックさんは、セシウム・ガラス微粒子による呼吸被曝の恐れを、フランスの専門家のコメントを紹介し、問題提起している。
セシウム・ガラス微粒子が人間の肺に入ったら、どうなるのか、まだ知見はないそうだ。
わたしたち風下被曝した者がどのような症状を起こすか――あるいはすでに起こしているか――、答えを出すのは、わたしたちである。
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〔★は大沼〕 ◎ フォーブス Scientists Find New Kind Of Fukushima Fallout(科学者たちが、新種のフクシマ死の灰降下物を発見)
(6月30日付) ⇒ http://www.forbes.com/sites/samlemonick/2016/06/30/scientists-find-new-kind-of-fukushima-fallout/#12c43b141263
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◎ 本ブログ既報 2016-06-28〔フクイチ・スーパー核惨事〕 ★ 2011年3月15日、東京に降り注いたフクイチ・死の灰の大半が、微粒な「ガラス状の煤(すす 'glassy soot')」――で降下! 水溶性と言われたセシウムも、水(雨、流水)に溶けた姿ではなく、「不溶性ガラスの微粒子(non-soluble glass microparticles)」に取り込まれるカタチで! ★ 「溶けて流れて消えてくれず」 東京でも表土剥ぎなど「物理除染」が必要? 呼吸摂取の不溶性セシウムで生物半減期、(内部被曝)長期化の恐れも。
⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2016/06/glassy-sootnon-.html
Posted by 大沼安史 at 04:27 午後 | Permalink