〔フクイチ核惨事 6年目〕◇ 「フクシマ」は「核惨事(ディザスター)」よりも酷い ( Worse Than a Disaster)―― 米国のロバート・ハンツィカーさんが米誌「カウンターパンチ」で、フクイチが「核惨事」を超えた、(「スーパー核惨事」というべき)ものであると指摘! 600トンもの溶融核燃、「2020年に東京オリンピックが開かれたとき、それがどこにあるのか、知るものはいないだろう」/ そして「フクイチ・スーパー核惨事」の行き着く先は、アインシュタインの言う「未曽有の破局」である、と!
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★ チェルノブイリでは、溶融デブリが行方不明になることもなく、所在を特定できたので、「石棺化」の対策をとれたが、フクイチでは、どこに消えたのか、皆目、検討がつかない、とされている。
フクイチは、ロス在住のジャーナリスト、ロバート・ハンツィカーさんが言うように、人類がはじめて経験する、手の打ちようのない核惨事なのだ。
「核惨事(ディザスター)」のレベルを、超えている!
こうなると、もはや、新しく造語するしかない。
「スーパー核惨事」とでもいうほかない。
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★ 日本の安倍政権は、リオ五輪が終わったあと、国際社会の目が「東京」に向くなか、「2020年」が近づけば近づくほど、こう問いただされることだろう。
「600トンもの溶融核燃、いま、どこにあるのか?」
その所在もつかめていないわけではないだろうな? なにしろ「アンダーコントロール」なのだから――と。
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★ ハンツィカーさんは、「フクイチ・スーパー核惨事」の行き着く先は、アインシュタインの言う、「未曽有の破局」だと警告する。
アインシュタインは1953年5月16日付けの、米国の高校教師あての手紙にこう書いた。
「解き放たれた原子力は、わたしたちの思考モード以外のものをすべて変えてしまいました。こうしてわたしたちは未曽有の破局(カタストロフの複数)への漂って行くのです」
The unleashed power of the atom has changed everything save our modes of thinking, and we thus drift toward unparalleled catastrophes.
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★ 核時代の行方を予言したアインシュタインの言葉は、「フクイチ・スーパー核惨事」で、ついに現実のものとなった!
しかし、これは終わりの始まりでしかない。
フクイチの現場で、この先、何が起きようとしているのか?
大地震の最直撃、大型台風の直撃、排気塔の倒壊などによる作業員の撤退、廃炉作業の放棄……
すでに「未曽有の破局」化しているフクイチが、さらに「スーパー・フクイチ」化しないよう、安倍政権は逃げず、誤魔化さず、辺野古やオスプレイを白紙撤回してでも、この国の財政余力のすべてを投入し、真正面からフクイチ・抑え込みの闘いに挑まなけれならない。
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〔★は大沼〕 ◎ カウンターパンチ Fukushima: Worse Than a Disaster
by Robert Hunziker
(7日付)⇒ http://www.counterpunch.org/2016/06/07/fukushima-worse-than-a-disaster/
Posted by 大沼安史 at 05:06 午後 | Permalink