〔フクイチ・スーパー核惨事 6年目〕◇ 2011年3月14日午後10時半ごろ、NHKニュースは、ヨウ素剤服用について「専門家」のコメントを以下のように伝えていた! 「これは現状で一番近いところで被曝された方においてもですね、必要ないというのが、国の公的なコメントですので、どうかご不安に思わないで……いただきたいと思います」
〔★は大沼〕 ★ これまた「首相官邸の指示」(?)によるものだった?
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★ 広河隆一さんが「DAYS JAPAN」7月号の「甲状腺がん予防のヨウ素剤服用 うやむやにした責任者は誰か?」で、明らかにした。
NHKニュースで語った「専門家」とは、杏林大学医学部の山口芳裕教授だそうだ。
広河さんによると、山口氏のまず、こう語った。
「被曝に対して、ヨウ化カリウム(ヨウ素剤)を服用しなければいけないという情報が流れているようですけれども、これは現状で一番近いところで被曝された方においてもですね、必要ないというのが、国の公的なコメントですので、どうかご不安に思わないでですね、そういうものを探しまわったりですね、何とか入手しなくちゃというふうに思わないでいただきたいと思います」
(続いて)アナウンサーが「今の段階では、どなたも飲む必要はない?」と尋ねると、こう語った。
「必要はありませんし、必要が無いのに飲んで、副作用ということもありますので、これは必要ということであれば国が必ずそういう手立てをしてくれると信じていただきたい。私も信じたいんですけれども」
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★ 山口教授は、杏林大学の救急医学教室主任教授・高度救命救急センター長として、以下のような「メッセージ」をネットで公開している。
⇒ http://www.kyorin99.com/concept.html
救急のチームは、『7人の侍』や『水滸伝』のように、背中合わせで、多数の敵と闘うような闘い方ができるスタッフで構成されていなければなりません。この意味で、わが軍団は日本一の軍団であると自負しています。
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★ わたしは黒澤明監督がフクイチ被曝地を舞台に「新・7人の侍」をつくるとしたら、村人を守るため、いのちがけでヨウ素剤を確保し、村人に配布し、飲ませる――赤ひげ的要素も加味したストーリーになるような気がする。
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★ 山口先生は正直なかたのようだ。
だから、最後に「私も信じたいんですけれども」なんて「余計なひとこと(?)」を漏らしている。
誰がこんなセリフを言わせたんだ?!
Posted by 大沼安史 at 05:51 午後 | Permalink