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2016-06-15

〔フクイチ・スーパー核惨事〕 ◇ 「エコロジーほっけの会」を旗揚げした、仙台の日蓮宗・法運寺住職、梅森寛誠さんは、こう書いた。◎ ……この国は国民が「知る」ことを巧妙に回避させ、知っても行動を抑制させる。だが少し待て。私たちが世界で一番先に「知った」のではなかったか。広島長崎の辛い体験を経て原発を容認することがあり得ようか。知って言わぬは堕獄の罪である。このまま無間地獄に向かうのか。とても傍観などできない。 

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 ★ 1988年の夏、「象徴的な出来事」があったそうだ。

 女川2号炉公開ヒアリングの際に。

 梅森さんは、こう書いている。

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 その間、妻はヒアリング開始時間に電力本社に電話を入れていた。「原発止めてほしいんですが」「イヤ、これは政府の…」「あなたにも家庭があるでしょ、子供もいるでしょ」「ウン(深い沈黙)…」

 この日の出来事は、私に原発の本質を教えてくれた。

 釈尊は「天上天下唯我独尊」と個別の違いの中に崇高さを見い出された。

 違いを尊重し、権威の中に身を置くのではなく自己を解放するのだ。

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 ★ このくだりを読んで、考えさせられた。

 唯我とは独善ではなく、その人によって創りだされる、世界の創造である、と。

 わたしの師匠である、米国のダニエル。グリーンバーグさんが言っていた――「いのちの最大のミステリーは、いのちが個として現れることだ」を思い出した。

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 ★ 梅森さんによると、「エコロジーほっけの会」とは――エコロジカルな法華経、仏教教理の実践理念を行動する者の名称、無数の「地涌の菩薩」を意識した「普通名詞」、だそうだ。

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 ★ 1988年7月、梅森さんらは「協同で女川2号炉反対現地行動を実施した」。

 このときのことを、こう書いている。

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 当日は原発ゲート前での原発悉退散「表白文」を宣言、街頭を撃鼓唱題行進した。電力側は権力と規制によって縛ろうとするが、信念の声に次第にタジタジとなる。

 太鼓と唱題の高揚は敵味方を遥かに超えて、「いのち」を喚起する。

 ようやくわかった。原発=「提婆達多」の善知識によって「法華経を読む」私がいる。友人がいる。……

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 〔★は大沼〕 ◎ 仏教タイムス シリーズ原発と僧侶 仙台編【日蓮宗法運寺住職/梅森寛誠氏】
 ⇒ http://www.bukkyo-times.co.jp/cn24/pg237.html

 ◎ 関連(ユーチューブ)梅森寛誠さん講演 「日蓮宗僧侶として福島原発をどう受け止めるか」 ⇒  https://www.youtube.com/watch?v=WWKMBfqK1EM

Posted by 大沼安史 at 09:09 午前 |