〔フクイチ・スーパー核惨事 6年目〕 ◇ 【毎日新聞】 ◇ 小児科医の黒部信一さんは、言った。「いまのトイレの例からもわかるように、(庭の)芝生に付着していた放射性物質を土嚢に入れて(トイレのそばに)移しただけで、その土嚢からはそれまでと同じ放射線量が放出されています。だから、今度は、トイレの放射線量が増えることになるわけです」
★ やがて続・多発するであろう「移染被曝損害賠償訴訟」はおそらく、空前絶後の規模に達するだろう!
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◇ 「同じように、水で洗い流して除染した場合にも、洗い流された放射性物質は川や下水道に流れ、やがて海に注ぎ込まれて海中で放射線を放出し続けます。ですから、私としては、放射性物質をある一カ所に集め、穴を掘って放出しないような状態で埋めるか、コンクリート詰めの石棺にするしかないと思っています」
◇ 「汚染された廃棄物を燃やしても、放射性物質は空気に乗って飛んでいきます。だからチェルノブイリでは高濃度汚染地帯の家は、木造でもコンクリート製でも小さければ、壊して埋めています 」
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★ 在宅療養を支援している「すずしろ診療所」(東京都練馬区)黒部信一医師は生ポリオワクチン反対運動の先頭に立った人だ。
黒部さんたちの主張が通り、厚生労働省が生ポリオワクチンの定期予防接種の中止を決めたのが、2012年9月。
放射線の被曝と生ポリオワクチンには、共通性があるようだ。
黒田医師は語る。
「リスクが少しでもあれば、危険性があるのに、リスクが低いと言えば、安全であるかのような印象を与えるのは、無責任です」
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〔★は大沼〕 ◎ 平和をたずねて 核の傷痕 続・医師の診た記録/23 危険性、確率の問題ではない=広岩近広
毎日新聞 大阪朝刊 21日付け ⇒ http://mainichi.jp/articles/20160621/ddn/012/040/049000c
Posted by 大沼安史 at 03:20 午後 | Permalink