〔フクイチ核惨事 6年目〕◇ 2号機の非常用冷却装置の冷却水喪失、「9平方センチ程度の穴から水漏れ」による可能性 ―― 東電がいまごろ分析と、NHKが報道 ★ 9平方センチ程度の穴は「大穴」である! それが「3・11」で開いた?! 地震による損傷ではないか? 地震で壊れる「原発の命綱」! 再稼働原発の総点検が必要だ!
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★ NHKによると、フクイチ2号機は「事故発生から4日目に非常用の冷却装置が原子炉を冷やす機能を失い、その後、外部からの注水にも失敗して核燃料が溶け落ち、放射性物質の大量放出が起きました。しかし、冷却装置が機能を失った詳しい原因は今も分かっていません」――。
そして、それが…… 6年目の今ごろになって、ようやく東電の「その後の分析で」、「この冷却装置で水漏れが起きていた可能性が高いことが分か」ったそうなのだ。
そして東電はいま(ごろ)、「この水漏れが原子炉を冷やせなくなった事態に深く関わっているとみて、調べを進めています」――。
……、「はい、そうだったんですか}では済まない重大ニュースだ。
「冷却装置」が水漏れを起こしていた!――しかも、「この冷却装置の付近で9平方センチ程度の穴から水漏れが起きている可能性が高いことが分かりました」……だと!!!
この「冷却装置の付近」という表現がよくわからないが、そこに「9平方センチの穴」があき、底から水漏れがおきて、冷却装置が機能停止したというなら、その「付近」もまた、冷却装置(すくなくともシステムの)の一部と見なすことができるだろう。
要は、冷却システムで大穴が開いたのが、冷却停止の原因だった可能性がある、というわけだ。
NHKは(例によって)「東京電力は、冷却装置のどこからどのように水漏れが起きたのか特定を進めることにしています」と、冷却装置に大穴があいた原因について一切触れていないが、3・11の大地震はフクイチをガタガタにゆすぶっていたから、地震動によって冷却装置の一部が破損した可能性は、いの一番に疑うべきだと思う。
「フクイチ2号機冷却装置、地震で破損、冷却機能失う」――この可能性があるのだとしたら、原子力規制委は川内原発を止めるなどして、冷却装置を点検する一方、フクイチ2号機の冷却水漏れの原因究明に取り組むべきだ。
同じことが川内、高浜など再稼働原発で起きないとも限らないのだから、原因究明は徹底的になされなければならない。
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〔★は大沼〕 ◎ NHK 福島第一原発2号機 冷却装置の水漏れで冷やせなかったか
(5日付け)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160605/k10010546611000.html
Posted by 大沼安史 at 10:25 午前 | Permalink