« 〔フクシマ6年目 チェルノブイリ30年〕◇ 「わたしたちはすでに、チェルノブイリ(の汚染された食べ物)を十分に食べ、チェルノブイリ(の汚染された空気)を、いいだけ吸っている」―― チェルノブイリから180キロ以上離れたロシア南部、ビリャンスク地区でも、「移住」を阻まれた人たちが、チェルノブリの死の灰に、いまなお苦しめられている。★ これは「帰還」だけが叫ばれるフクイチ被曝地の、「25年後」の姿ではないのか?! | トップページ | 〔フクシマ6年目 チェルノブイリ30年〕◇ チェルノブイリの半径30キロ圏内で除染活動にあたった、ウクライナ人の作業員(リクヴィダートル)のうち、94%が被曝症状を呈し、なお悪化し続けている。―― 2005年4月、ウクライナのパリ大使館がプレス・リリースで公表 ★ 事故後20年、この数字……。フクイチ現場、あるいは周辺地域で除染活動に従事した(従事中)の作業員のみなさんの健康は、将来的に大丈夫だろうか? »

2016-05-01

〔フクシマ6年目 チェルノブイリ30年〕◇ AP通信の記者は、チェルノブイリ事故炉の45キロ北にある、ベラルーシ・シバレビッチのチーズ用生乳生産牧場でもらったグラス1杯のフレッシュ・ミルク(生牛乳)をボトルに詰め、ベラルーシの首都、ミンスクの国立衛生疫学センターへ放射能検査に出した。すると――キログラムあたり37.5ベクレルもの……なんと「ストロンチウム90」が検出された。★ APのスクープ記事が国際社会に告知・警告! フクイチ被曝地は大丈夫か?

Screenshot1119 ★ 日本のフクイチ核惨事・風下被曝地産の生乳も、とくに給食用牛乳などで、第三者機関による厳格なストロンチウム90(あるいはプルトニウムなど)の継続検査を実施すべきではないか?
 

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 ★ 人間のからだも、カルシウムと間違って骨に吸収、蓄積し、白血病などを引き起こす核の猛毒、ストロンチウム90が、事故後、30年経った、ベラルーシの立ち入り禁止ゾーンの外で生産された生乳から見つかった。

 それもベラルーシの国立検査機関での確認。

 ベラルーシのストロンチウム90の規制基準は、キロ3.7ベクレルだが、それを10倍以上、上回る数値だった。

 ミンスクの国立衛生疫学センターはストロンチウムよりも「より重い」アメネシウムなどの検出設備はなく、その他の(プルトニウムなど)核種の検査は行なわれなかった。

 これについて、生産牧場側の検査担当者は「(自主検査では)平均2.85ベクレル」「(37・5ベクレルという高い数値は)あり得ない」と語った。

 ベラルーシの放射線生物学研究所の副所長によると、ベラルーシでは食品製造者の自主検査にまかせられており、とくにベラルーシの汚染された表土の2%を占めるアメリシウム(270年間、危険)については検査機器さえないという。

 高濃度のストロンチウム90が検出された牧場の生乳はチーズに加工され、ロシア国内に出回っているそうだ。

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 ★ AP通信が調査報道で、チェルノブイリ周辺で生産された生乳のストロンチウム汚染を突き止めた。

 日本のフクイチ風下被曝地産の生乳は、大丈夫だろうか?

 日本の報道機関もAP通信にならって、独自の検出調査を実施すべきだ。

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 ★ AP通信のこの調査報道は、東京オリンピックを4年後に控えた、わたしたちの日本にとっても、重要な意味を持つものだ。

 これがひとつの前例となって――外国メディアが被曝地に調査に入り、独自検査に乗り出すことがありうるからだ。

 オリンピック選手村などで提供する「食べて応援」の日本産食材については、外国の報道機関のみならず、外国の政府、スポーツ団体が厳しい検査態勢でもって臨むことになるだろう。

 ストリンチウムばかりか、プルトニウムも検出されることになれば、大会の運営自体にも影響が出る。

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 〔★は大沼〕 ◎ AP通信 AP Exclusive: Test finds Chernobyl residue in Belarus milk (AP独占報道 ベラルーシのミルクにチェルノビリの(放射能)残滓 テストで判明)
  (4月25日)⇒ http://bigstory.ap.org/article/2c7552254d51436eb186a1ccaf89ff00/ap-exclusive-test-finds-chernobyl-residue-belarus-milk

Posted by 大沼安史 at 04:56 午後 |