〔フクイチ核惨事 6年目〕★ 遅くてもことし3月末(2015年度内)に完成していなければならなかった「凍土壁」――「全面凍結が実現されなければ17年4月には、増設で確保された地上タンクの容量100万トンに対し、トリチウム水などの保管量は約90万トンに達する」と、地元紙、「福島民報」が“警告”報道(?) ★ ならば、保管タンクを「大々的に増設すればよい」だけのことではないか? フクイチ構内だけでなく、周辺にもタンク群用地を確保し、トリチウム太平洋垂れ流しを回避せよ!
〔★は大沼〕 ◎ 福島民報 「凍土遮水壁」全面凍結遅れ 第1原発・地上タンク計画に影響
(2日付け)⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160502-070612.php
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★ 「全面凍結が実現されなければ17年4月には、増設で確保された地上タンクの容量100万トンに対し、トリチウム水などの保管量は約90万トンに達する」…………
まるで、「全面凍結が実現しない」ことを見通した(?)ような、この記事の書き方は何なのだ? (「実現されなければ」という、東電の当事者責任をはじめから免責する書き方もきになる……)
「抜本的な汚染水発生量の低減」を図ることができるといいう「凍土壁」が全面凍結しない可能性がすこしてでもあるなら、東電としては対策としてタンクを増設し、汚染水の保管に備えるのが筋だろう。
その点を追及しないで、来年4月には、さしきひ10万トンしか貯蔵余力がなるくなる、と、まるで放流を前提としかのような、(切羽詰まった……東電的には「開き直った」、あるいは「脅し」にも似た)書き方をしているのは、いかがなものか?
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★ 民報の記事は、こんな「福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者」の言葉で終わる。
「現段階で、もっとスムーズに進められる何かがあるわけではない。規制委としっかり情報を共有して進めたい」
そして……(増田尚宏最高責任者は)「限られた時間の中で最善の手段を探る」と。
えっ、「限られた時間」……だって?
タンクを増設すれば、いくらだって時間はかせげる!
そもそも「時間を限ってはならない」のが、太平洋を死の海化するとも恐れられている「フクイチ・トリチウム・ウォーター」の処理問題ではないか?
福島民報は東電の代弁広報をするのではなく、地元、福島の「民」の立場に立った「報」道を心がけてもらいたい。
Posted by 大沼安史 at 09:20 午前 | Permalink