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2016-05-07

〔フクイチ核惨事 6年目〕◇ 日本の研究者が匿名を条件に打ち明けた。日本政府の科研費は、フクイチ核惨事の深刻なインパクトを明るみに出しそうもない研究プロジェクトには潤沢に用意されているが、それ以外のもの〔インパクトを明るみに出しそうな研究)に対しては、極めて乏しい ―― ◎ 世界的な科学権威誌「サイエンティフィック・アメリカン(SA)」が国際社会に告知警告報道 

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 ★ 上記の「匿名研究者」の証言は、以下の文の続きに出てくる。

 SAはこう書いている。

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 (米国のウッズホール海洋研究所の)ベッセラー研究員は、フクシマ沿岸の放射性物質モニタリング調査に対する研究費を削減しているようだ、と語る。

 これに対して、(長崎大学の)シバタ(教授)は、日本政府のいくつかの省は環境調査への科研費提供とオファーしていると指摘し、そうした懸念はバイアス(偏見)がかかっていると見ている。

 The Japanese government seems to be cutting off funds for monitoring radionuclides in water alongside Fukushima, Buesseler says. Shibata finds such concerns "biased," pointing out that several ministries offer funds for environmental research.

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 ★ この長崎大学のシバタ氏の見解に対して、「匿名研究者」の反対証言が紹介されているわけだ。

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 ★ 懸念はしかし、海洋汚染を調査するベッセラーさんからだけ出ているのではない。

 サウスカロライナ大学の進化生物学者、ムソー教授は、同教授のチームに加わり、フクイチ被曝地の生物異変研究を支援した日本人研究者の「数人」が、学者としてのキャリアに悪影響が出ることを恐れ、発表論文に名を連ねないでほしいと言って来たことを紹介、「(日本の学界では)この種の自己検閲が続いている」と語っている。

 Other muddiness remains. Several Japanese researchers who aided Mousseau's team asked not to be credited in its published papers, fearing adverse impacts on their careers. Buesseler reports a similar experience. "There's this kind of self-censorship going on," Mousseau says. 

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 ★ SAの長文記事の結びのことばは、先の海洋学者、ベッセラーさんの以下の警告である。

 「わたしたちはこの事故(フクイチ核惨事)から学ぶ機会を失いつつあるのです」

 Unfortunately, Buesseler notes, "We're missing opportunities to learn from this accident."

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 ★ 核惨事6年目にして、SA誌が国際社会に告知した、日本政府による科学研究に対する抑圧疑惑に関する警鐘は、わたしたちの日本という国が国際社会における名誉ある地位を失いかけていることを示すものだ。

 なんども言うが、これでは「東京オリンピック」が4年後に迫り、世界中に関心が「TOKYO」に向かう中、核惨事発生国で開かれ五輪の「安全性」の科学的な根拠を世界に対して示すことができなくなる。

 それについては「調査していません」では済まなくなる

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〔★は大沼〕 ◎ SA Crippled Fukushima Reactors Are Still a Danger, 5 Years after the Accident
 (8日付け) ⇒ http://www.scientificamerican.com/article/crippled-fukushima-reactors-are-still-a-danger-5-years-after-the-accident1/ 

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  ◎ 関連 ◇ 「(日本政府・東電が太平洋「安上がり」放流を狙っているタンク貯蔵汚染水は)セシウムについては大半が除去されているが、高濃度の放射性ストロンチウムとトリチウム(high concentrations of radioactive strontium and tritium)が残っている」 ―― ◎ 世界的な科学権威誌「サイエンティフィック・アメリカン」が国際社会に警告報道 
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2016/05/high-concentrat.html

Posted by 大沼安史 at 10:02 午前 |