« 〔米大統領選〕◇ ワシントン・ポストが報道 / アメリカのミレニアル新世代(2001年の若者世代)は、サンダース大統領を願う! ―― ハーバード大学の調査で判明 ★ サンダースさんが大統領選に「独立候補」として出馬する可能性が、さらに高まった! | トップページ | 〔衆議院補選が終わったら……〕◆ 公明の山口那津男代表は26日の記者会見で、1億総活躍プランの財源について「消費税の引き上げも重要な財源の一つ」と述べ、予定通りに来年4月には税率10%へ引き上げるよう主張 ―― したそうだ! »

2016-04-27

〔チェルノブイリ30年 フクシマ5年〕◇ 目の見えないネズミ / 鳥たちの脳は縮小 / オスの鳥の40%近く名が生殖能力、失う / 白内障は野鳥にとって「死の宣告」―― チェルノブイリとフクシマに広がる「沈黙の春」(the silent spring of Chernobyl and Fukushima)! ◆ 「エコロジスト」誌が、米国の進化生物学者、ティモシー・ムソー教授のフィールドワークをもとに、国際社会へ最警告!

Screenshot1050

 ★ 米サウスカロライナ大学のムソー教授らのチームは、チェルノブイリ被曝地に16年、フクイチ核惨事・被曝地に5年通い、野生生物に対する放射能汚染の影響をフィールドワークで研究して来た。
 
 核惨事のあと、チェルノブイリ被曝地は「野生生物の王国になっている(wildlife was "thriving" around Chernobyl)」と言われても来たが、現実はそんな「ハッピーエンディングのシンデレラ物語」ではなかった。

 教授のフィールドワークの結果は、90本の論文になって、国際学術誌に発表されているが、結論はチェルノブリ、フクシマとも被曝地の「人間以外の生物相( non-human biota )」は、「隆盛(flourishing)」とは非常にかけ離れたものだった。

 教授らが最初に注目したのは、「癌」だった。被曝地の鳥とネズミを調べたとこと、肝臓、癌、膀胱、脳、翼などの癌ができた個体を数多く発見した。

 次に教授らは、これまで人間に対してだけ行われてきた調査を、野生生物に対して行なった。

 たとえば、白内障。

 野鳥と、げっ歯類(ネズミ)にもみられた。
 
 精子が死んでいるなど、生殖能力のないオスの野鳥も高い比率で――高汚染地域で40%近くも、見つかった。

 鳥たちの脳は縮んでいた。被曝による影響とされるものだった。

 野鳥や蝶など野生生物は総じて、個体数を減らしていた。

 フクイチ核惨事の被曝地に限ったことだが、「日本の春は、(生き物のいない)沈黙の春」へ向かっているかもしれない深刻な状況だという。

 At least in that region, Japan could be headed toward a Silent Spring.

          *

 これはチェルノブイリ被曝地でのことだが、キノコをはじめとする真菌類(fungus)、その他の微生物の分解能力は通常の半分に低下。その分、落ち葉の腐食が進まず、被曝地の森は山火事の予備軍ともなっている。いや、すでに森林火災が発生し、煙とともに放射能が大気中に舞い上がり、風下を再汚染している。同じようなことは、フクイチ被曝地でも起きているのではないか? 
 Fungi and other microorganisms are decomposing at half the usual rate. Trees fall but rot unusually slowly. Leaf matter piles up without much decay, creating a tinder-box risk in the event of forest fires, several of which have occurred in the Zone.

          * 

 〔★は大沼〕 ◎ エコロジスト誌 Blind mice and bird brains: the silent spring of Chernobyl and Fukushima
 (25日付け)⇒ http://www.theecologist.org/News/news_analysis/2987598/blind_mice_and_bird_brains_the_silent_spring_of_chernobyl_and_fukushima.html

Posted by 大沼安史 at 09:01 午前 |