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2016-04-18

〔フクイチ核惨事 6年目入り〕◇ いわき市での「廃炉国際フォーラム」閉幕 フクイチのような「事故炉の廃止措置」は、「予測困難な事象が継続的に発生する可能性」  ★ そうとわかっているなら、どうして被曝地から脱出させないのだ!

 ★ フクイチの前途に 「予測困難な事象の継続発生」 の可能性が待ち構えていることが、日本政府が主催する国際会議の場で、各国の廃炉専門家の「共通認識」として、初めて公式に確認された!

 ★ フクイチは、この先、何が起きるか、分からないことが、日本政府が主催した「国際フォーラム」の場で確認された。何が、どんな破局が、それも継続的に起きようとしているのか?

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 ★ 「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」の山名元理事長は11日、「廃炉国際フォーラム」閉幕後の記者会見で、以下のように語った。

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 廃炉で最も困難とされる燃料デブリ(溶けた燃料)の取り出しについて「全部取り出すのが基本。その信念は変えることはない……」

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 「核燃デブリ」取り出しは 「信念」 の問題?

 取り出す技術力、実現可能性の問題であるはずなのに、「信念」の問題にすり替わっている。

 まるで、太平洋戦争中の、あの「必勝」の「信念」ではないか?

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 ★ 山名理事長は会見で、さらに、こう語ったそうだ。

 「チェルノブイリ原発のような石棺では何の答えにもならない」

 これはどういう意味だろう?

 フクイチでの「石棺」化は、爆発の危険性もあり、不可能――「チェルノブイリ」で続く「石棺化」という手法もとれない、ということなのか?

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 ★ 「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」のサイトに「廃炉国際フォーラム」の「結果概要」が公開されている。

 一読、再読……驚いてしまった。

 こう書かれている。

  「福島第一原発のような事故炉の廃止措置は、予測困難な事象が継続的に発生する可能性があり、こうした事象に柔軟に対応しながら進めるためには、住民の方々との間に日頃からしっかりとした信頼関係が確立していることが決定的に重要である」

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 ★ 日本政府(経産省)の共催した、第1回の「廃炉国際フォーラム」は、フクイチのような「連続爆発・マルチ・メルトダウン」事故炉群では、 「予測困難な事象が継続的に発生する可能性がある」 との認識を示したのである。

 これは(すくなくとも公式の場において)、フクイチ現場で、こんご「想定外の破局」(的事態=事象)が起こり得ると、廃炉専門家による「共通認識」が示された、きわめて重要な言明ではないか?

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 ★ しかし、こうした認識が示されたあとに続く、以下のくだりはさらに不気味だ。

 「こうした事象に柔軟に対応しながら進めるためには、住民の方々との間に日頃からしっかりとした信頼関係が確立していることが決定的に重要である」

 これは結局――フクイチ周辺、あるいは被曝地の人びとに「予測困難な事象が継続的に発生する」ことを覚悟して生きよ……ということではないか?

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 ★ 日本政府がもしも、住民との間における「信頼の確立」を求めるなら、こんご起こりうる「(発生の)予測も困難な事象」について、「ていねいに説明」し、理解を求める必要があるだろう。

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 ★ 「(発生の)予測困難な事象」を、わたしなりに代弁して言えば、それは、① 腐食が進む「排気塔」の倒壊にともなう現場放棄 ② 再度の大地震、津波による破局 ③ 核テロによる破局――などである。

 アベ政権は、こんなとんでもリスクがあるのに、汚染地帯への帰還、フクイチとの共生を強いているわけだ。

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 ★ 「フォーラム」の「結果」でもうひとつ気になるのは、 「福島第一原発の廃止措置は、次世代にわたる取組であり……」 と明記されていることだ。

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 これはつまり、「現世代」での解決(廃炉完了)はできない、と白旗を掲げたたも同然である。

 「次世代」に先送りするしかない、と日本政府主催の「国際フォーラム」は認めた。

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 ★ 予測困難な事象が継続発生する可能性のあるフクイチを抱えた日本の首都、東京で行われる東京オリンピック。

 その開催費用があるなら、フクイチ再破局に備えた対策に回すべきだ。

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 〔★は大沼〕 ◎ 「廃炉国際フォーラム」結果概要 ⇒ http://ndf-forum.com/common/data/pdf/result_summary_2.pdf

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 ◎ 中日新聞 福島原発、溶融燃料全部取り出す 原賠機構の山名氏改めて強調
 (11日付け)⇒ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016041101001857.html

 ・ 原子力損害賠償・廃炉等支援機構の山名元理事長は11日、福島県いわき市で開かれた東京電力福島第1原発の廃炉に関する国際フォーラム閉幕後に記者会見し、廃炉で最も困難とされる燃料デブリ(溶けた燃料)の取り出しについて「全部取り出すのが基本。その信念は変えることはない。チェルノブイリ原発のような石棺では何の答えにもならない」との考えを改めて示した。

 ・ フォーラムは経産省と原賠廃炉機構の共催で10、11両日に開かれ、2日間で15カ国から約640人が参加した。

Posted by 大沼安史 at 09:28 午前 |