« 〔米大統領選〕◇ サンダースさん 政党ラインを超えて「最も好かれている」候補者と、世論調査で判明 米国の政治専門紙「ザ・ヒル」が報道 ★ 民主党エスタブリッシュメントが妨害に出るなら、独立候補として大統領選に出たらいい! サンダース大統領、当選は、いまや確実だ! | トップページ | 〔ハイテク犯罪を許さない〕◇ 電磁波・中性子線照射被曝のなか――苦しみのなかに「楽」あり ♪ Ich tanz mit dir - 苦しめられている人は、この、Silvio Samoniさんの歌を聴こう! 苦しみのなかで、苦しみに負けず、一緒に生きよう(踊ろう)! わたしたちの「魂」は被曝しない。「魂」は「希望」である、とマルセル(フランスの哲学者)は言った。ほんとだと思う。負けないぞ! …… でも、いったん、ソレを手放す! 離れることも大事だ! »

2016-04-14

〔フクイチ核惨事 6年目入り〕◇ 「日本の原子力規制委員会(NRA)が、フクイチ・タンク貯蔵の80万トン(トリチウム入り)放射能汚染水の太平洋放流へ向けて、安全キャンペーンを開始した」 ―― ◎ 英紙ガーディアンが報道 米国の専門家、ブッセラーさんが注文 「事故の廃炉過程の透明性の無さが、(東電の)いかなる行動の安全性確証を不可能なものにしている」「タンクのなかに何が入っているのか、独立した検証を求める」

Screenshot867

 ★ 米ウッズホール海洋研の上級研究員のケン・ブッセラーさんは、(北米西海岸)の海水放射能測定結果(低レベルのセシウムとストロンチウムを検出)と、東電の、漏洩は止まっている表明の間の違いを指摘し、「(当事者の東電ではなく、第三者機関による)独立した調査のないところに陰謀論が生まれやすい」と述べ、放流する汚染水の(トリチウム以外の)〔残留放射能などの〕実態について「独立調査」を行うよう求めた。

          *

 ★ 要は、日本政府、東電の言っていることを、国際社会の専門家は、はなから疑ってかかっているのである。

 日本の原子力規制委員会(NRA)は、タンクにたまっている放出予定のトリチウム量を「3.4ペタ・ベクレル」としているが、これにしても、ほんとうにそうなのか、確かめる必要がある。

 東電はなんといっても「メルトダウン社内マニュアル」を「5年間も気づかなかった」と言い張っているような企業だから、そうかんたんに信用する人は、そう多くはない。

 東電はタンクの汚染水のトリチウム以外の核種はフィルターで除去したと言っているが、これまた、利害関係のない第3者による中立的な検証が必要である。

          *

 ★ 英紙ガーディアンの記事は、米国の「キュリオン」社がトリチウム除去技術を開発し、(日本政府の依頼で)実証実験を進めているところだとも報じている。

 フクイチのトリチウムを分離除去する過程で回収できる9万トンの水素ガスをエネルギー資源化できるとも書いている。

 日本のNRAがキャンペーンを始めているという「フクイチの汚染水のトリチウム未処理・太平洋放流」が行われれば、「キュリオン」の技術などゴミ箱に捨てられることになり、同社にとっては打撃にある。

 田中委員長のNRAは、どうして「キュリオン」のハシゴを外し、せっかくの技術を活かそうをしないのか?

 ガーディアンのカール・マチエセン記者は「コスト(金のかかり具合)」に着目し、この問題こそ、放流の是非を決める根本問題になっていると指摘する。

 しかし、金の問題で済むのであれば、フクイチの海をトリチウムの海にしてはならない。

 英国の海洋学者、サイモン・ボクソールさん(サザンプトン大学)は、放流が行われれば、「地元」の漁場に影響を与えかねない、と指摘している。
 But Boxall said there may be local effects – especially on the already heavily impacted fishing industry – as the contaminated water would take time to disperse.

 この「地元の海」の範囲には、もしかしたら仙台湾、あるいは三陸沖も――関東沖も、北海道沖も、含まれるかもしれない。

 トリチウム魚、トリチウム牡蠣、トリチウム昆布…………。

 せっかくの海の幸に、こんなレッテルが貼られるのは御免だ。

          *

 〔★は大沼〕 ◎ 英紙ガーディアン Is it safe to dump Fukushima waste into the sea? Karl Mathiesenさんの記事
  (13日付け)⇒ http://www.theguardian.com/environment/2016/apr/13/is-it-safe-to-dump-fukushima-waste-into-the-sea

 ★ こういう大問題に、日本のメディアは、どうして沈黙を守っているのだろう?

          *

 ・ Now, Japan’s Nuclear Regulation Authority (NRA) has launched a campaign to convince a sceptical world that dumping up to 800,000 tonnes of contaminated water into the Pacific Ocean is a safe and responsible thing to do.

          *

 ・ Despite harbouring few prima facie fears about the 3.4PBq of tritium stored at Fukushima, Buesseler said the lack of transparency surrounding much of the post-tsunami decommissioning process made it impossible to be definitive about the safety of any course of action.

 “Until you get the hard data, it’s hard to say if it’s a good idea or not. I want to have independent confirmation of what’s in every tank, which isotopes, how much they want to release per day. You get more of ‘don’t worry, trust us’,” said Buesseler

 He notes that there have been minor differences between the official Tepco line that all leaks have stopped and Buesseler’s own measurements of very low levels of caesium and strontium still entering the ocean from the plant.

“It’s easy to have conspiracy theories when no-one is independently assessing what is going on,” he said.

          *

 ・ The push for release will also be a blow to the hopes of US start-up Kurion, and their new parent company Veolia, which was awarded a $10m (£7m) grant from the Japanese government in 2014 to demonstrate that its tritium scrubbing technology could be scaled to meet the challenge of the Fukushima problem. The plan would create 90,000 tonnes of hydrogen gas, which Kurion said could be used to power vehicles.

 Neither Tepco, nor Kurion, responded to requests for cost estimates of implementing this technology at the site. Kurion’s website calls it “cost-effective” and has said it could have its demonstration plant running within 18 months.

 These costs are fundamental to the question of whether to release the material, because whatever they are, it is the price Japan seems unwilling to pay to fully clean up the lingering mess at Fukushima.

Posted by 大沼安史 at 12:59 午後 |