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2016-04-04

〔ワシントン核安保サミット〕◇ 米側から提供されていたプルトニウム(331キロ)だけでなく、京大原子炉実験所(大阪府熊取町)の原子炉の高濃縮ウラン(HEU)までも米国へ移送! 「日米共同声明」で発表 ★ 熊取の京大原子炉がふつうの原発炉のような、低濃縮ウラン(LEU)を燃やす炉ではなく、HEU炉だった! 核兵器化の恐れがあるから、オバマ政権はアベ政権からHEUまで取り上げようとしているのではないか?


 ★ 写真は、京大原子炉実験所〔京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)〕のホームページより。
 
 メーンページ(全景)、およびパルス中性子発生装置

 マップはグーグル。

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 ★ 「核セキュリティ協力に関する日米共同声明」には、こう書かれている。

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 本日、両国は、〔熊取の実験炉を稼働している〕京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)の全てのHEU 燃料を米国に撤去し、希釈し、恒久的に脅威を削減するために協働するとの表明により、世界規模でのHEU の保有量の最小化の取組に貢献するための両国の更なる決意を示す。

 この撤去は、技術的及び経済的に可能な場合に、KUCA をHEU 燃料を利用する原子炉からLEU 燃料を利用する原子炉に転換することで可能となる。

 KUCA は、核テロリストによる盗難や使用のリスクをもたらさない燃料を用いて、関連研究や人材育成といった重要な役割を引き続き果たすこととなる。

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 ★ 一読してさまざまな疑問が浮かぶ。

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 ◆ 京大はHEUをどこから入手して実験炉を動かしていたのか?

 ◆ HEUの量はどのくらいの上るのか?

 ◆ 京大は熊取のHEU炉で、いったい何をしていのか?

 ◆ それは、核兵器開発と無縁の研究活動だったか?

 ◆ そもそも京大は周辺住民・自治体に対し、HEU炉の存在について理解と同意を求めていたのか? (近隣には保育所、学校がある!)

 ◆ HEUを米国へ移送する際、道路を使った輸送の安全性は確保されるものなのか? 住民の一時避難の必要性はないのか? 

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 ★ 疑問だらけの「京大HEU」撤去、米国への移送だが、もっとも不可解なのは、いわば日本の財産(?)であるHEUの放棄に対し、安倍首相が同意したことである。

 日の丸・核兵器に意欲を表明したきた安倍氏はなぜ、オバマの要求に同意したのか?

 考えられる理由は二つある。

 米側がよほど明確な「証拠」を握るなど、猛烈な圧力(あるいは威嚇)をかけてきたことがひとつ。

 もうひとつは、アベ政権として、レーガン政権から提供されたプルトニウムに加え、京大HEUを放棄しても、ほかにも手持ちの核武装の手段が残っている(とみられる)ことだ。(たとえばMOX燃えカスなど)

 日本の核武装はアベ氏の宿願らしいから、そうかんたんに放棄するはずはなかろう。

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 ★ こう考えると――オバマ政権はアベ政権をかなり屈服させたが、無条件降伏までは追い込めなかった、と考えると、オバマ大統領の、あの「狂人どもにはプルトニウムは渡さない」演説の意味が、ますます意味深なものに思えて来る。

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◎ 関連 ハフィントン・ポスト 京大の高濃縮ウラン、アメリカで処分へ なぜ?
 ⇒ http://www.huffingtonpost.jp/2016/04/01/nuclear-security-summit_n_9597846.html

Posted by 大沼安史 at 07:15 午前 |