« 〔フクイチ核惨事 6年目入り ◇ 最大の問題は被曝犠牲者がどれだけ出ているか、ということだが、日本の公衆衛生当局の指導者たちは、無知と欺瞞でもって、この問題を扱っている」 ―― 米国の専門家2人が、研究者たちに「不正なアプローチ(corrupt approach)」を止め、正確な統計をとるよう警告! | トップページ | 〔車を使ったストーキングで中性子線を照射〕◇ 「例えば徳山東IC前の交差点でTERRA-P(ガンマ線、X線測定器)が0.13μSv/hという短時間で心筋虚血をもたらすレベルの被曝を示します。後ろを見ると赤い車がいます……」 ―― 山口県周南市の工学者、A先生(元・高専教官)が照射車両、および測定画面の写真(静止画像)で、中性子線ストーキング照射の実態を明らかに! 「車の前と後ろに向けて強く照射。ビーム状の発生装置の可能性」 【重要ニュース】 »

2016-04-15

〔フクイチ核惨事 6年目入り〕◇ ノーベル賞受賞「 社会的責任を果たすための医師団(PSR)」が、「フクイチ核惨事5年経過レポート」 ③ / 「フクシマ核惨事は、人類史上、最も深刻な放射能海洋汚染である、との幅広いコンセンサスが形成されている」―― 「フクシマ核惨事で環境に最も深刻なダメージを与えたのは、太平洋を放射能で汚染したことだ」 ◇ フクイチ・「ストロンチウム90」による太平洋汚染、最大「2.2ペタ(千兆)」ベクレルの海外研究も!

 ★ いまでもこれだけ厳しい指摘が出ているのに、トリチウム汚染水の太平洋放流を、日本政府・東電が強行すれば、日本は国際社会から激しいバッシングを浴びることになるだろう!

 東京オリンピックのボイコットにもつながりかねない。

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 ★ PSRのレポートは、フクイチによる海洋放射能汚染が、大気圏核実験並みに達しており、チェルノブリやセラフィールド(英国)、アラーグ(フランス)を超えたものになっていると指摘している。
 ……the Fukushima nuclear disaster already constitutes the most serious radioactive contamination of the world’s oceans in human history – comparable with the effects of atmospheric nuclear weapons tests and surpassing the radioactive fallout from Chernobyl or discharge from nuclear reprocessing plants like Sellafield and La Hague.

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 ★ それでは、フクイチから太平洋へ、どれだけの放射能が放出されたのか?

 これについてPSRレポートは、日本のJAEA(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)のチームによる「ヨウ素131が124ペタ・べクレル+セシウムが137が11ペタ・ベクレル total of 124 PBq of iodine-131 and 11 PBq of cesium-137)」の海洋放出量を紹介しているが、これはあくまで2011年3月21日から4月6日までの期間(それ以前、以後のデータはないとされている)のもので、実際はどれだけ海洋への降下・放出が行われたか、明らかではない、としている。

 換言すれば、前後の放出量を加えれば――いまなお続いているものとみられる漏洩・流出を加算すれば、数字はさらに大きなものになる、というわけだ。

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 ★ PSRレポートは、IARAが11ペタ・ベクレルとするセシウム137については、その4倍近い、「最大41ペタ・ベクレル」が海洋降下・放出したとするフランスの研究データも紹介している。
 ⇒ http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22172688

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 ★ もうひとつ、PSRレポートの海洋汚染で注目されるのは、フクイチ核惨事による「ストロンチウム90」海洋汚染について、チェコのブラスチラバ大学の研究結果を紹介していることである。

 それによると、フクイチ・ストロンチウムによる海洋汚染量は、(すでに)最大2.2ペタ・ベクレルに達している。

 ストロンチウム海洋汚染の研究報告は、どうもこれしかないようだ。

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 ★ このようにフクイチ放射能海洋汚染の研究、あるいはデータはきわめて限定的だが、それでも「幅広いコンセンサス」として、フクイチ核惨事・海洋放射能汚染は、人類史上最悪のレベルに達している、とPSRは警告している。

 そんなところへ出てきた、トリチウム汚染水の太平洋放流計画。

 対岸の北米西海岸など太平洋諸国からの激しい反発が予想される。

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 〔★は大沼〕 ◎ PRSレポート : 5 Years Living With Fukushima Summary of the health effects of the nuclear catastrophe(「フクシマとともに5年が過ぎた 核惨事による健康への影響に関する要約」)16~17頁を参
 ⇒ http://www.psr.org/assets/pdfs/fukushima-report.pdf

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 ◆ 〔PRSレポートのポイント(本ブログ既報)〕

 ① 「われわれの予測では、WHO、日本政府が出したデータによっても、こんご1万人から6万6000人の癌の過剰発症があり、これ(フクイチ核惨事被曝)により、その半数が死に至る」―― ノーベル賞受賞団体の「 社会的責任を果たすための医師団(PSR)」がフクイチ放射能被曝による発癌被害で警告
 ⇒ 
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2016/03/post-ddbd.html

 ②  「日本の当局が安定ヨウ素剤の配布に失敗した結果、人びとは甲状腺癌や甲状腺機能低下症を引き起こす放射性ヨウ素に、無防備のまま曝された」 ★ PRSは甲状腺被曝に対する日本政府の失敗責任を明確に指摘している!
 ⇒ 
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2016/04/post-9fa2.html

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 ◎ 関連

  ◇ 「日本の原子力規制委員会(NRA)が、フクイチ・タンク貯蔵の80万トン(トリチウム入り)放射能汚染水の太平洋放流へ向けて、安全キャンペーンを開始した」 ―― ◎ 英紙ガーディアンが報道 米国の専門家、ブッセラーさんが注文 「事故の廃炉過程の透明性の無さが、(東電の)いかなる行動の安全性確証を不可能なものにしている」「タンクのなかに何が入っているのか、独立した検証を求める」
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2016/04/post-4d3f.html

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  ◇ トリチウム汚染水、放流準備入り ことし後半から段階的に太平洋放出の可能性 タンク貯蔵済み分だけで、3.4ペタ(3400兆)ベクレル ―― AP通信がスクープ報道 / 「彼らは非公式の場では、トリチウムは放出する必要があると言っている」★ 「キュリオン」社が開発した「除去システム」を使わず、安上がりの海洋放流に出るつもりか? 沿岸漁民をはじめ、内外から猛批判・猛反発は必至!
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2016/04/post-97d1.html

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  ◇ 英紙デイリー・メールも、フクイチのトリチウム汚染水の太平洋放流、準備態勢入りを報道 ―― 日本に対して廃炉問題でアドバイスをしている米国の核専門家、ローザ・ヤングさんは、トリチウム被曝に対する「恐怖」を一発で払拭する秘策を(記事のなかで)語った! 「日本政府の役人がひとり出ていって、公衆の面前で、貯蔵タンクの水を飲んでみせれば、みんな安全だと信じるわよ!」
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2016/04/post-0726.html

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Posted by 大沼安史 at 03:17 午後 |