〔フクイチ核惨事 6年目の真実〕◇ 「3月11日の夜には、PBS(シミュレーション・ソフト プラント事故挙動データシステム)の分析データ(なぜか、最も危険な状態だったと見られた1号機ではなく、2号機のものだけだった)が首相官邸に届けられていたのですが、専門家であるはずの原子力安全・保安院の幹部は分析データにメルトダウンへと至るシナリオが書いてあったのに、首相や経産大臣に対してまともな助言ができなかったのです」 ―― 烏賀陽弘道が新著で「連続メルトダウン・爆発」大災害の核心部分を暴露

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★ 烏賀陽さんはそれだけでなく、もうひとつの決定的な問題――「、「東日本地震が発生してから、津波が福島第一原発に到達するまでの約50分間に、最初に起動しておくべきだった原子炉の緊急冷却装置を起動しなかったのはなぜか」という根本的な問題に迫り、真相を突き止めている。
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簡単に言うと、原発には、大事故の際に大量の水を入れて燃料棒を強制的に冷やす「緊急炉心冷却装置(ECCS)」という強力な設備があり、まずそれを動かすことが世界のルールになっています。ところが、福島第一原発事故では、なぜか控えという位置付けで、ECCSの約10分の1の能力しかない「非常用復水器」(IC)と「原子炉隔離時冷却系装置」(RCIC)が動いた。しかも、津波の影響で全交流電源を失ってからは、今度は主力のECCSを動かすことができませんでした。この辺の事情は、本でも時系列で詳細に書いています。
実は、日本の電力業界内では「電源喪失は30分以内に収まると考えてよい」というルールの変更がなされていたのです。かつての「原発では事故は絶対に起こらない」という“安全神話”の中で、ECCSを動かせば、「大事故だ!」と反原発派は勢いづきますし、原子炉を水浸しにすれば、原発の寿命が縮まります。電力会社には「それは避けたい」という経済的な動機がありました。
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★ 東電による「人災」であることが、二重にも三重にも明らかになった!
国会は第2事故調を設置し、フクイチ核惨事の真相究明に乗り出すべきだ!
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〔★は大沼〕 ◎ DOL(ダイアモンド・オンライン)特別レポート : なぜ津波到達までに緊急炉心冷却装置は起動されなかったのか(上)――『福島第一原発 メルトダウンまでの50年』の著者・烏賀陽弘道氏に聞く
(7日付け)⇒ http://diamond.jp/articles/-/89088?page=4
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◎ 紀伊國屋書店ウエブストア
⇒ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784750343150
Posted by 大沼安史 at 08:34 午前 | Permalink


















