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2016-03-03

〔フクイチ核惨事5周年 真相に迫る〕◆ 4号機核燃プールの自衛隊ヘリ撮影映像が(2011年3月)16日深夜、東電本店の会議で映し出された。ヘリに同乗した(とされる)社員は言った。「(プール内)キラッと光って、肉眼だと水面に見える」―― ★ だから、4号機核燃プールに冷却水があったと判断した、としたら非常に問題だ! 「肉眼だと水面に見える」=撮影映像では「水面」に見えない! それにその日の夕方撮影の映像が、どうして深夜まで「上映」がずらされたか?

 ★ いまの撮影機器はハイビジョン撮影もできるし、手振れ補正もできる。

 肉眼よりもはっきり被写体をとらえることも可能だ。

 それになのに、どうして、撮影映像には映らなかったけれど、肉眼では「水面」を見て取ることができた!――などと言えるのだろう?

 はなはだ疑問である!

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  4号機核燃プールの核燃は空焚きメルトダウンしたのではないか!?

 

 ★ わたしも空撮というものを少し知っているので言えるのだが もうかなり前から、ヘリ空撮ビデオはそのまま機上から電送され、受け手はリアルタイムで受信し、観ることができる!
 
 つまり実況中継可能だし、いくらでも保存・再生可能である。

 それなのに東電なぜ、5、6時間も時間をおいて上映したのか?

 そして――(上記のように、★以下に記したように)東電の社員は「(プール内)キラッと光って、肉眼だと水面に見える」と東電テレビ会議で言っており、会議で上映された映像では「水面とみることはできない」ことを認めているのだ。

 さらに言えば、そのあとその「社員」はテレビ会議の場で「念押しされると、『自衛隊の方も、水面見えましたねとおっしゃっていました』と、興奮した声」で語った――という。

 これも変だ。

 もしヘリの自衛隊員が肉眼で水面を見ていたのなら、その自衛隊員も会議に(遠隔で)出席し、証言すべきである。

 4号機プールの冷却水の有無は大変な問題である。

 撮影映像で確かめることができない「水面」を、「あった、見た」と証言するなら、証言者は(東電社員ほど利害関係のない)、その自衛隊員であるべきだろう。

 わたしは元新聞記者だから、疑り深いのだが、撮影動画にも「工作」が施されていないか、第三者による検証が必要だと思っている。

 また、わたしが今朝、読んだ朝日新聞山形版の、この特集記事に「記者の署名」がついていなかったことも気になる。 (記者は、公式シナリオへの流し込みに抗議し、署名を拒んだのではないか?)

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 4号機核燃プールに冷却水はあったのか、なかったのか?

 これまた東電の勝俣氏ら強制捜査による裁判で検証されるべき問題だと思う。

 裁判は長期化するだろうが、それが福島原発告訴団にとって実は有利なことで、さまざまな疑問点を確証できる時間を持てた、ということである。

 フクイチ核惨事の真相究明はこんご、一気に進むのではないか、とさえ、わたしは思っている。

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 ★ ところで、朝日新聞が「吉田調書」を分析した別の記事 には、以下のように書いている。

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 東日本大震災発生5日後の2011年3月16日午後11時33分。東電本店にある政府・東電の福島原子力発電所事故対策統合本部で、自衛隊のヘリコプターに乗った東電社員がこの日午後5時前に撮影したビデオの上映が始まった。吉田が17日の午前中にと言ったのは16日の夕刻の誤りだった。

 ビデオは、米国が空っぽだという4号機の核燃料プールに水面が見えた瞬間が映っているということで、急きょ分析することになった。

 「トラスの溝がちょっと水面に映っているのが見えるんですよ。だからここのところまで満水している」

 統合本部にいた人間で、 激しく揺れ動く映像を見て、最初に4号機の燃料プールに水は残っていると断言したのは、東電顧問の峰松昭義だった。福島第一原発1号機着工の翌年1968年にはもう東電に入っていた原発技術者だ。年齢は吉田のちょうど一回り上になる。

 「ほかと比べて一桁高い熱量を持っている使用済み燃料プールで、何日も経っていて、なんでそんな水があるのだろう」と、水が残っていることに懐疑的な東電フェロー武黒一郎を尻目に、峰松は1枚の図をもとに解説を始めた。

 峰松によると、原子炉の真上の原子炉ウェルという部分に張ってあった水と、原子炉ウェルにつながる「ドライヤー・セパレーター・ピット」と呼ばれる放射線を発する機器を水中で管理するプールの水が、核燃料プールと原子炉ウェルの境にある仕切り板にできたすきまから、核燃料プールに流れ込んだ。仕切り板は核燃料プールの水が満水状態だとその水圧でピタッと押し付けられすきまができることはないが、核燃料の崩壊熱で満水状態でなくなったために押し付ける力が減ったか、爆発の影響で板が少しずれてすきまができたという。

 原子炉ウェルとドライヤー・セパレーター・ピットの水は合計で1440トン。核燃料プールの1杯分強もある。峰松の言う通りだとすると、アメリカがとことん心配する4号機の核燃料プールの危機は去る。

 検討の末、4号機の核燃料プールは水が十分残っていると判定された。

 固唾を飲んで見守っていた首相補佐官の細野豪志は、水面が確認されたとき、統合本部内に「おーっ」との声が上がったのを覚えている。……

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 ★ これを読むと、東電社員の撮影時間はこの日「午後5時前」。それが深夜11時33分に東電本店で上映される、「6時間半」もの「時差」に関する言及(あるいは追及)はない。

 この朝日新聞の「吉田調書」分析記事には、「ビデオは、米国が空っぽだという4号機の核燃料プールに水面が見えた瞬間が映っているということで、急きょ分析することになった」と書かれている。

 自衛隊ヘリに乗った東電社員は、(カメラのファインダー越し)に「水面を(撮影中に肉眼で)見た」はずである。

 であるならば、わざわざ夜の11時半過ぎにビデオを上映して「急きょ分析」するような悠長なことはしないはずである。

 話を端折って結論(暫定的な)を急ぐとすると、わたしたの推測(疑い)はこうだ。

① 自衛隊ヘリに乗って4号機を撮影した東電社員は、撮影時、「水面を肉眼で見てはいなかった」

 

 ② 撮影ビデオを東電の担当部局で(テレビ会議に出す前に)「激しく揺れ動く映像を見」た結果、「トラスの溝がちょっと水面に映っているのが見えるんですよ」と言い張れるかも知れないことが分かった。

 

 ③ (4号機プールに冷却水がない、などとわかると大変なことになるから)そこで、東電テレビ会議の場に、撮影した社員が出席し、「肉眼だと見える。自衛隊員も言った」と「証言」した……

 ――、というあってはならない可能性を、ついつい考えてしまうわけだ。

 もちろん憶測も憶測だが、あまりにも不自然な「説明」「報道」なので、どうしても疑いを持ってしまう。

 やはり、徹底した再検証が必要ではないか?

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 〔★は大沼〕 ◎ 朝日新聞デジタル 「事故の教訓、生かせているか 福島第一原発事故5年」 
 (3日付け)⇒ http://digital.asahi.com/articles/DA3S12238087.html?_requesturl=articles%2FDA3S12238087.html&rm=150

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  有効な手を打てないまま迎えた15日午前6時過ぎ、4号機の建屋が爆発した。当時は、プールの水が減って燃料が露出し、水素ガスが発生したとの見方が広がった。燃料プールには原子炉の格納容器のような堅固な覆いはなく、燃料が露出すれば大量の放射性物質が放出される。日本のみならず世界が震撼(しんかん)した。

 米国の原子力規制委員会(NRC)には、事故発生後に日本に派遣していた職員から、燃料が露出しているとの報告が寄せられた。燃料に砂や泥を投下しようと、在日米軍を関与させる案まで議論された。委員長は米議会の公聴会で「プールに水はない」と発言。駐日大使は17日未明、日本にいた半径80キロ圏の自国民に避難を勧告した。

 日本中が見守る中、16日夕、自衛隊のヘリコプターが仙台から福島上空に飛んだ。東電社員も同乗し、撮影した4号機の映像がその日の深夜、東電本店の会議で映された。社員は「キラッと光って、肉眼だと水面に見える」。念押しされると、「自衛隊の方も、水面見えましたねとおっしゃっていました」と、興奮した声が響いた。……

Posted by 大沼安史 at 03:33 午後 |