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2016-03-08

〔フクイチ核惨事〕◇日本政府の「除染(josen)」は「移転汚染(transcontamination)」! / フクシマの立ち入り禁止地域を「「無期限・放射性廃棄物・巨大投棄地」化するのも選択肢 / 地震国での高レベル廃棄物の「海底投棄」は馬鹿げている 日本政府は政府資金を投入し「海外処分」を!―― 英オックスフォード大学の専門家がニューヨーク・タイムズへの寄稿で、問題から逃げまくり「誤謬( fallacy)」を続ける日本政府を徹底批判し、打開策を直言!

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 ★ オックスフォードの核・環境問題専門家( nuclear and environmental specialist )、ピーター・ウィン・キルビー(PETER WYNN KIRBY)さんの指摘と批判は歯に衣着せぬ手厳しいものだ。

 キルビーさんは日本政府に対して、フクイチ発放射能(核廃棄物)処理問題と「真正面」から取り組む時だと迫る。

 真正面(head-on)――顔を背けず、逃げずに取り組めと督促しているのだ。

 「移染」を「除染」だと偽って、「放射能 回しっこ遊び」で時間稼ぎばかりしていないで、ちゃんと取り組めと迫っている。

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 そしてその真正面から取り組む対策として、以下の2つの方策を示す。

 ひとつは、もっと安全対策を強化した廃棄物施設を、嫌がる1つ、あるいは2つの自治体に押し付ける、とんでもなく不評を買うことになるステップを踏む――。

 もうひとつは、フクシマの立入禁止区域の中心(コア)が事実上の「無期限・放射性廃棄物・巨大投棄地」になるという当然のことを政府をして認める。

 そのどちらの選択肢を採れ、と勧告しているのだ。

 ・ It’s time the Japanese government tackles the issues head-on. Either it takes the exceedingly unpopular step of imposing a more secure facility on one or more unwilling communities, or it must acknowledge the obvious, which is that the core of Fukushima’s exclusion zone will become a gigantic de facto nuclear waste dump indefinitely.

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 それもこれも、放射能の汚染された土壌などの「除染」は結局、移染にすぎず、それにもとずく日本政府の「30年で終える」“除染”計画は「悪魔のように( fiendishly )」複雑化するだけで、目標通りにいかないことが、ほとんど目に見えているからだ。

 ・ Japan’s “decontamination” plan for Fukushima is so fiendishly complicated that its goals cannot possibly be met within the promised 30 years.

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 キルビーさんはさらに高レベルの放射性廃棄物に関し、日本列島は地震地帯だがら、日本政府は、海外に処分場へ廃棄物を移し、そこで保管するために、政府資金を出すべきだ と述べ、、経産省が検討している、沖合10~15キロの海底に処分する構想についても、日本のような地震地帯(の海底)に埋設処分する考えは「馬鹿げている」( preposterous)と断じた。

 ・ As for higher-level waste, the government should fund its shipping and storing in permanent repositories abroad: Japan is too prone to earthquakes to host any such facility. The Ministry of Economy, Trade and Industry is currently studying the feasibility of a plan to permanently store spent fuel under the seabed 10 to 15 kilometers from Japan’s shores. In such a seismically unstable area, the very idea is preposterous.

 キルビーさんは地震国・日本の国内は陸上も、沖合も高レベル廃棄物を恒久処分できないから、海外のどこかに移すしなかい、と提言しているのだ。

 それも政府資金=税金を投入して、やるしかない、と言っている。

 
 原子力は安全でクリーンで安いエネルギーであると耳にタコができるほど聞かされてきた国民にしたら、寝耳の水の事態だが、日本に安定かつ強固な地層・地盤がない以上は、仕方のないことかも知れない。

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 ケルビーさんは結論としてこう語る。

 「フクシマの汚染は自然災害の結果、起きただけのものではなかった。向こう見ずな安全対策のアプローチによる人災の結果でもある。5年が経った。日本政府はフクイチ放射能廃棄物処理問題と無責任に取り組んでいるだけである

 ・ The defilement of Fukushima wasn’t just the result of a natural catastrophe. It was also the aftermath of a manmade disaster caused by a slapdash approach to nuclear safety. Five years on, the Japanese government isn’t handling these issues any more responsibly.

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 先送りし、逃げ回りするだけの無能な「アンダーコントロール安倍政権」では、こうした問題に対処することは無理だ。

 それは「パンツを盗まなかった原発推進男」が放射能汚染地の「復興」を担当し、無知・無能なタレント政治家が環境相をつとめているような安倍政権でできることではない。

 この連中をゴミだしし、この国を放射能汚染から救う「救国内閣」を樹立するしかない!

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 〔★は大沼〕 ◎ ニューヨーク・タイムズ Playing Pass the Parcel With Fukushima (フクシマで続く、放射能手渡しゲーム

   (7日付け) ⇒ http://www.nytimes.com/2016/03/08/opinion/playing-pass-the-parcel-with-fukushima.html?_r=0

Posted by 大沼安史 at 08:06 午後 |