〔フクイチ核惨事の真相 米NRC情報公開文書で判明〕◎ 4号機核燃プール ◆ 「放射能毒性の強いルテニウム(Ru)酸化物の放出を止めるためにも、プールへの注水が強く望まれる!」 ―― 米アルゴンヌ研究所の専門家がメールで警告を発していた! ★ ルテニウム! 知られざる猛毒核種の大気放出が〔水素爆発を起こし、ドライになった〕4号機核燃プールから続いていた! 「ルテニウム風下被曝」の恐れ、浮上!
★ ルテリウムは白銀色。
フクイチ事故で南相馬に降った「銀色のキラキラしたもの」とは、ルテリウムだったのではないか?
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★ ルテリウム(Ruthenium)の写真は、ウィキより( ⇒ こちら )
メール記録の写真は、米国の市民団体「エンフォーマブル」による。
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★ 米国の市民団体「エンフォーマブル」が入手したNRC開示文書のなかに、2011年3月18日(米国時間)に、米アルゴンヌ国立研究所のミッチェル・ファーマー氏による発信メールが収録されており、そこに「ルテニウムの大気放出」に関する警告記述が含まれていることが分かった。
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4号機核燃プール内への外気の流入に伴い大気中に放出されるルテニウムの量は、2酸化ウランが8酸化ウランに転化する度合いにほぼ比例している。
このため(その他、揮発性の低い諸核種とともに)ルテニウムの大気放出を止めるため、核燃プールへの注水が強く望まれる。
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★ 3・18の時点になって、猛毒核種のルテニウムが4号機核燃プールから、大気に放出されているから、注水してなんとか抑えなければ、という警告が出ていたのだ。
「ルテニウム」――こんな核の悪魔(核毒 : a really bad actor in terms of radiotoxicity )がフクイチ事故で放出されていただなんて、うかつにも知らなかった。
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★ しかし、ルテニウムはたしかに放出されていたのだ!
「原発はいますぐ廃止せよ」ブログによると、
フクイチの32キロ北の南相馬市鹿島区西町で、3・25時点で、ルテニウム106が740*65=48100ベクレル/m2、検出されていた!
3・25の時点といえば、アルゴンヌ研のファーマー氏がメールで警告していから、1週間後のこと!
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★ 東電、日本政府当局者もファーマー氏同様、(遅くても)3・18時点では、ルテニウムの放出(の可能性)を知っていたはずである。
知っていながら、どうして風下に住む人びとに、警報を出さなかったのか?
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★ 日本政府は当然、ルテニウム環境汚染について調査を行なっているはず。
ルテニウムによる健康被害の可能性を含め、ただちに情報公開すべきである!
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★ ルテニウムは白銀色をしているそうだ。
そういえば、フクイチ事故で南相馬では針のような「銀の雨」がたちこめたとの目撃報告もある!
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★ わたしたちはセシウム・ヨウ素、ストロンチウム、プルトニウムに加え、ルテニウムという新たな核毒と「共存(共死)」を強いられる事態に陥っている。
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〔★は大沼〕 ◎ エンフォーマブルが入手した NRC開示文書収録・メール March 18th, 2011 – SPF Issues Investigated – Little Cladding Left – Fuel maybe in form of a rubble bed
⇒ こちら
http://enformable.com/2011/09/march-18th-2011-spf-issues-investigated-little-cladding-left-fuel-maybe-in-form-of-a-rubble-bed/
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# From: Farmer, Mitchell T. [farmer@anl.gov]
Sent: Friday, March 18, 2011 11:15 PM
・ I think a lot of the bad actors (Cs, I) have already left the house and now it is best to try to quench these beds and mitigate the damage.
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・ The extent of Ru release, which is a really bad actor in terms of radiotoxicity under air ingress scenarios such as this, is roughly proportional to the extent of U02 reduction to U308 (going on memory on this), and so it is highly desirable to get these pools quenched again to stop the release of RUOx as well as less volatile fission products.
Posted by 大沼安史 at 05:40 午後 | Permalink