〔フクイチ核惨事 被曝隠蔽〕◆ OurPlanet-TV の白石草さんと広瀬隆さんが対談で告発 ★ 白石さん「初期被曝について、ソ連では2万人以上の甲状腺を検査し、核種別(放射性物質ごと)のデータも残しています。しかし、日本ではわずか1080人の子どもを、スクリーニング検査と称した簡易検査をしただけです」 広瀬さん「日本は『人殺し国家』です」 ★ 白石さんは「小児甲状腺がん、1人でも名乗り出れば状況は変わる」と呼びかけている!
〔★は大沼〕 ◎ ダイヤモンド書籍オンライン / 「情報ブログ」(2015年11月25日付け) ⇒ こちら
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◆ 白石さん 「日本は何もしていません!! 年間20ミリシーベルトという、チェルノブイリよりも4倍高い基準で避難解除をどんどん進め、そこに多くの人を戻すというのは、信じがたいことです。しかも、2018年には、すべての賠償を打ち切ります」
◆ 広瀬さん 「日本は『人殺し国家』です。マスメディアも含めて、被曝問題は最低の扱いです。自分たちがあぶないのに、報道界もバカばっかりです。これを、何とかしなければなりません。
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◆ 広瀬さん この表にあるベラルーシのゴメリや、ロシアのブリャンスクは、染色体の異常が出ている最大の汚染地帯です。つまり遺伝的な影響がはっきり出た地帯です。
その結果、ブリャンスクでは事故から10年後に、先天性奇形による乳児死亡率が、ロシア平均の5倍になったことが、アレクセイ・ヤブロコフ氏たちの著書『チェルノブイリ被害の全貌』(岩波書店)に書かれています。
10年後ですよ。これからの福島がどうなるか、本当に心配です。
◆ 白石さん ですからフクシマ原発事故の汚染地帯では、事故後に、「放射性物質汚染対処特措法」という法律ができました。
この法律によって、年間1ミリシーベルト以上の汚染がある地域を、「汚染状況重点調査地域」として指定しているのですが、そのエリアに住む人口をあわせると、なんと700万人にのぼります。
日本では、チェルノブイリのように、きちんと土壌を調べていないので比較は難しいのですが、これらの地域は、チェルノブイリの「汚染地域」とほぼ同じ土壌汚染をしていると考えられます。
通常だと「放射線管理区域」と言われるような高濃度の汚染がある地域です。チェルノブイリでも、この「汚染地域」に住んでいる住民や避難者は、約690万人と推計されていますので、ほぼ同数なのです。
ただ福島県内でも会津若松市や、千葉県の船橋市など、同レベルの汚染がありながら、指定を受けていない自治体もあるので、それらを含めると東日本を中心に全国で1000万人を超える人が被曝していることになると思います。
それなのに、あたかも福島だけの問題、避難指示区域だけの問題のように矮小化しています。みんな被害者であるという認識を持たなければなりません。
この図は、国立環境研究所の研究グループがフクシマ原発から放出した放射性物質をシミュレーションしたものです。
2011年3月11日から29日までに、甲状腺ガンを引き起こすヨウ素131はどれほど降ったのか。その積算沈着量を示しています。
私たちはみんな、これを吸いこんだのです。
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★ 対談のなかで、白石草さんは、こう呼びかけた!
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今後、小児甲状腺ガンになった人が、ひとりでも名乗り出れば、状況は変わっていくと思います。
絶対に裁判で勝てると思いますし、ひとりでも2人でも、声をあげてくれたら、その人ひとりの問題ではなくて、多くの人たち全員を助けることになります。
すでに、さまざまな不調を訴える人がたくさんいるので、つながっていけば、状況はよくなっていくと思います。
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〔★は大沼〕 ◎ ダイヤモンド書籍オンライン 「放射線と病気の関係報告書にお墨つきを与えた山下俊一氏の正体」
「情報ブログ」(2015年11月25日付け) ⇒ http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2015/11/blog-post_53.html
Posted by 大沼安史 at 04:33 午後 | Permalink