〔歌集 小さな抵抗 抄 ②〕◆ 渡部良三さん / 鳴りとよむ大いなる者の声きこゆ 「虐殺こばめ生命を賭けよ」
★ 昨日、引っ越しのダンボールでまだ開けていなかったものを、ひとつ開けた。
見当たらなかった歌集がひとつ出て来た。
渡部良三氏の『小さな抵抗』。
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★ わたしはパートナーとともにこの3年間、電磁波・超音波などハイテク照射装置を装備した(たぶん「反原発つぶし」を仕事とする)「彼ら」の執拗な攻撃に遭い続け、仙台の実家を放棄して脱出、静岡、岡山と避難行を続け、ことし9月、山形へ移り住んだ。
その山形は、渡部良三氏のふるさと。
1943年の学徒動員で軍用列車に乗る前夜、山形市の旅館で父、渡部弥一郎氏(翌44年、山形県小国町の基督ト教独立学園の創立者、鈴木弼(すけ)美(よし)氏とともに治安維持法違反で検挙、入獄)と語らったという。
そのときの歌。
反戦をいのちの限り闘わむこころを述ぶる父の面しずか
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★ 昨日、2016年のカレンダーが届いた。
わたしたちにもまた――「闘わむこころ」を持たねばならぬ時が来たようだ。
大いなる者の声は、間もなく訪れる、決定的な瞬間に、わたしのような小さな人間にも下されることだろう。
生命を賭けて闘う、ほかない。
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◎ 2015-08-17
〔歌集 小さな抵抗 抄〕◆ 渡部良三さん / 生きのびよ獣にならずに生きて帰れこの酷きこと言い伝うべく
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Posted by 大沼安史 at 07:59 午前 | Permalink