« 〔アベノ再稼働 許すまじ〕◆ 「この決議に意味はない」と書いた「愛媛新聞」(社説)の気概! ―― ◎ 広瀬隆さんが「社説」の、手厳しくもまっとうな批判を、高く評価! ≪なぜかと言うと、「この再稼働同意決議に意味はない」と書いている≫ ★ わたしは愛媛新聞社説子の文章を、お手本にしてきた! 静かで、断固とした、不正義を許さない、鋭くも清らかな筆致! | トップページ | 〔原発テロ惨事の恐怖〕◆ ジャパン・タイムズ(JT)が日本の原発のテロ攻撃の脆さを指摘 ◇ ≪ 鋼鉄製の格納容器の厚さは、たったの約3センチ 外側のコンクリート・レイヤーもとても厚くはない≫と原子力調査資料室の伴英幸さんが警告 ⇒ そこで、JTが、原子力規制委と東電に、「原発に航空機が突っ込むテロが起きても大丈夫か?」と問い合わせると…………どちらもコメントを拒否! »

2015-12-21

〔フクイチ核惨事 師走のドサクサにまぎれ?――ようやく3号機の真相を公表〕★ 東電がいまごろ――ほんとうに今ごろになって、「14日の夜から16日にかけて引き起こされた環境への汚染は核燃料の熱で3号機の格納容器が放射性物質を閉じ込める機能を失い、直接放出された」ことを認める! ★ 「頼みの最後の一線」、格納容器が破砕! 空前の「レベル8」カテゴリー惨事 MOX燃料放射能、(たぶん、いまなお……)大気に直接放出! 

Imageswwww

 ★ NHKは、「NHKワールド(英語海外放送 17日放映)」の報道では、

  ◆ Fukushima: Leak likely from Reactor #3    (フクシマ:放射能漏洩 3号機原子炉からとみられる)とのヘッドライン(見出し)で、以下のように報じている。

  「東電は、2011年3月中旬、日本を汚染した放射性降下物は、3号機原子炉の格納容器からの直接の漏出が原因とみられる、と言明しました」

  The operator of the Fukushima Daiichi nuclear plant says radioactive fallout that polluted the environment in mid-March of 2011 was likely caused by a leak directly from a cotainment vessel of the facility's No.3 reactor.

 奥歯にものが挟まったような「国内向け報道」(「環境への汚染は核燃料の熱で3号機の格納容器が放射性物質を閉じ込める機能を失い、直接放出された」)と、海外向けのより明確な表現――「日本を汚染した放射性降下物は、3号機原子炉の格納容器からの直接の漏出が原因」…………この違いは何なのか?

 何のためか? 

 ★ 3号機(MOX)がキノコ雲爆発したのは、14日午前11時1分のこと! この爆発で「最後の一線」の格納容器が決定的に破裂、炉内の放射能が大気中に直接放出される事態が続いていた!(たぶん、いまなお!) 

 遅すぎる自白?とはいえ、東電がついに―― 格納のインテグリティーが破れ、青天井で放射能放出が始まっていた(いまなお、続いている?!)ことを、ついに認めた。

 「ミュー粒子」による観測で、3号機の炉内には一部溶融デブリが残っていることが確認されるかも知れない!

 いずれにせよ、「石棺化」が急務だ!

 日本政府・東電はSPEEDIを使って、風下プルーム警報を出すべきではないか!
 
          *

 ★ 東海アマさんは以下のように、ツイッター・コメントをしている。

  # amaちゃんだ ‏@tokaiamada 

    原子炉メルトダウンどころじゃない
    格納容器が破壊されたと、今頃公表だよ
    これでフクイチ事故がチェルノブイリの比ではない凄まじい
    レベル8事故だと分かるだろう

          *

 ★ フクイチ核惨事は2011年4月12日、国際原子力事故評価尺度(INES)で最も深刻な事故に当たる「レベル7」に引き上げられた。

 東海アマさんの言う「レベル8」とは、フクイチがこの最悪の「7」を超えた、空前の核惨事であることを意味する。

 フクイチが「レベル8」であることは、たとえば米国のアーニー・グンダーセンさんも(アマさん同様)早くから指摘していた。

  ⇒ こちら
 

          *

 ◎ NHK 福島第一原発 格納容器機能失い放射性物質放出か
 (18日)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151218/k10010345211000.html

          *

 ★ 事の重大性にかんがみ、NHKの報道を以下に記録します。

          *

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で環境を汚染した原因の1つである3号機からの放射性物質の放出について、東京電力は放射性物質を閉じ込める「格納容器」と呼ばれる設備が機能を失い、直接外部に放出されたと考えられるとする見方を示しました。

 東京電力は福島第一原発の事故で起きた放射性物質の放出の原因などについて、新たにまとまった検証結果を公表しました。

 核燃料が溶け落ちた福島第一原発3号機では放射性物質を閉じ込めるため、原子炉を覆っている「格納容器」内の圧力が上がり、破損するおそれがあったため、水蒸気などを放出する「ベント」と呼ばれる操作を繰り返し行いました。

 これについて、東京電力はデータを改めて確認した結果、3月13日の午後9時に行った3回目のベント以降は圧力の下がり方が緩やかなことなどから、ベントは成功していないという見方を示しました。

 このため、14日の夜から16日にかけて引き起こされた環境への汚染は核燃料の熱で3号機の格納容器が放射性物質を閉じ込める機能を失い、直接放出されたのが原因と考えられるとしています。

 これについては、ベントの状況によっては圧力が緩やかに下がることもありうるほか、操作の前後で圧力が変動しているのはベントによる可能性があるという指摘が専門家の間から出ていて、現在も検証が続いています。

Posted by 大沼安史 at 04:36 午後 |