〔フクイチ核惨事 司法判断も「死の灰」まみれ?〕◆ 高浜3・4号機、再稼働を認める判断 / 大飯3・4号機 再稼働差し止めと求めた住民の申し立てを退ける ―― 福井地裁 ★ 投資家は関電「勝訴」を予想して儲ける! 関電株価、「再稼働リスク」を読み込んで(?)、2.5%近く下落! ☆ 見透かされたものだ!
★ NHKが「関電コメント」を長々と報道!
「高浜原発、大飯原発の安全性が確保されていることに、ご理解いただいた結果だと考えています。今後とも原子力発電所の自主的かつ継続的な安全性向上に努めるとともに引き続き、新規制基準への適合性にかかる審査・検査に真摯(しんし)に対応し、立地地域をはじめ、社会の皆さまのご理解を賜りながら、安全性が確認された原子力プラントの1日も早い再稼働を目指してまいります」
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★ ロイター電(英文)は国際社会に、「福井地裁の判決後、関電株、短時間、値上がりしたが、2.5%近く値下がり」と告知報道!
投資家は再稼働リスクを考慮に入れているということか?
ロイターはまた、以下のようなトレーダーの意味深?な見方を紹介している。
「投資家は(関電)勝訴を予想して儲けた」!
Investors were taking profits on bets that anticipated the favourable ruling for the company, traders said.
これはもう、司法判断(司法の独立)が出来芝居だと投資家に見透かされていた、ということではないか?
ことし4月、高浜3・4号機について「新規制基準は合理性に欠ける」と判断を下した樋口英明裁判長は名古屋家裁に転勤を命じられ、そのあと着任した裁判長(林潤裁判長)による、この真逆判決!
投資家たちとしては、判決内容を予想するのに、さほど苦労しなかったのではないか?
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★ サムネイル写真はロイター英文記事掲載のもの(鮮明なものは記事リンクをクリック)
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〔★は大沼〕 ◎ ロイター(日本語) 高浜原発の再稼働認める、福井地裁が仮処分覆す、大飯も差止め却下
(24日) ⇒ http://jp.reuters.com/article/takahama-rerun-idJPKBN0U70AC20151224
◎ ロイター(英語)Japan court clears way to restarting Kansai Electric nuclear plants
⇒ http://www.reuters.com/article/us-japan-nuclear-idUSKBN0U70AM20151224
・ After a brief rise, Kansai Electric shares turned lower to close down 2.5 percent, versus a 0.5 percent fall in the broader market. Investors were taking profits on bets that anticipated the favourable ruling for the company, traders said.
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◎関連 NHK 高浜原発3・4号機 再稼働認める判断 福井地裁
(24日付け)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151224/k10010351531000.html
・ 関電「安全性にご理解いただいた」
関西電力は「高浜原発、大飯原発の安全性が確保されていることに、ご理解いただいた結果だと考えています。今後とも原子力発電所の自主的かつ継続的な安全性向上に努めるとともに引き続き、新規制基準への適合性にかかる審査・検査に真摯(しんし)に対応し、立地地域をはじめ、社会の皆さまのご理解を賜りながら、安全性が確認された原子力プラントの1日も早い再稼働を目指してまいります」というコメントを出しました。
◎ NHK 大飯原発3・4号機 住民の申し立て退ける 福井地裁
(24日付け)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151224/k10010351541000.html
・ これについて、福井地方裁判所の林潤裁判長は高浜原発に対する判断とともに、大飯原発についても24日、決定を出し、住民の申し立てを退けました。
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◎ NHK原発関連報道の記録
◆ NHK 高浜原発3・4号機 再稼働認める判断 福井地裁
(24日付け)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151224/k10010351531000.html
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について、福井地方裁判所は「新しい規制基準の内容と審査の判断は合理的で、住民の生命が脅かされる具体的な危険は認められない」と指摘し、ことし4月に再稼働しないよう命じた仮処分の決定を取り消し、再稼働を認める判断をしました。
これを受けて、関西電力はまず3号機を来月にも再稼働させる方針です。
福井県高浜町にある関西電力の高浜原発3号機と4号機について、福井地方裁判所はことし4月、福井県などの住民の申し立てを認め、再稼働を認めない仮処分の決定を出しました。これに対し、関西電力は異議を申し立て、福井地裁の別の裁判長が改めて審理を行っていました。
24日の決定で、福井地裁の林潤裁判長は再稼働しないよう命じた仮処分を取り消し、再稼働を認める判断をしました。決定の中で「新しい規制基準の内容は合理的で、この基準に適合するとした原子力規制委員会の判断に不合理な点はない。福島の原発事故を踏まえて耐震補強工事を行うなどしており、住民の生命が脅かされる具体的な危険は認められない」と指摘しています。
高浜原発3号機と4号機は、ことし2月、鹿児島県の川内原発の次に原子力規制委員会の審査に合格し、これまでに福井県の西川知事が再稼働に同意するなど地元の同意は出そろっています。
24日の決定を受けて、関西電力はまず3号機で原子炉に核燃料を入れて検査を受けるなど、最終的な手続きを進め、来月にも再稼働させる方針です。
一方、住民側は今回の決定を不服として名古屋高等裁判所金沢支部に抗告することにしています。
関電「安全性にご理解いただいた」
関西電力は「高浜原発、大飯原発の安全性が確保されていることに、ご理解いただいた結果だと考えています。今後とも原子力発電所の自主的かつ継続的な安全性向上に努めるとともに引き続き、新規制基準への適合性にかかる審査・検査に真摯(しんし)に対応し、立地地域をはじめ、社会の皆さまのご理解を賜りながら、安全性が確認された原子力プラントの1日も早い再稼働を目指してまいります」というコメントを出しました。
住民側弁護団「容認できない」
決定のあと、住民側の弁護団の河合弘之弁護士は「非常に残念な結果に終わった。関西電力が言うことに、そのまま対応したようなかたちで容認できない。一喜一憂することなく、闘い続ける」と話しました。
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◆ NHK 大飯原発3・4号機 住民の申し立て退ける 福井地裁
(24日付け)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151224/k10010351541000.html
福井地方裁判所は高浜原発と同じ福井県にある大飯原子力発電所の3号機と4号機についても、再稼働しないよう求めた住民の申し立てを退ける決定を出しました。
福井県おおい町にある関西電力の大飯原発3号機と4号機については、京都などの住民が再稼働させないよう求める仮処分を申し立てていました。
これについて、福井地方裁判所の林潤裁判長は高浜原発に対する判断とともに、大飯原発についても24日、決定を出し、住民の申し立てを退けました。
決定の中で林裁判長は「仮処分で再稼働を差し止めるには差し迫った事情が必要だが、大飯原発は原子力規制委員会による審査が続いているところで、差し迫った事情はない」などと指摘しています。
関西電力は大飯原発3号機と4号機について、来年度・平成28年度以降の再稼働を目指しています。
また、大飯原発3号機と4号機については、今回の仮処分の申し立てとは別に去年5月、福井地裁が再稼働を認めない判決を言い渡し、2審で審理が続いています。
Posted by 大沼安史 at 05:59 午後 | Permalink