〔アベノ再稼働を許さない〕◆ 高浜3号機 「157体」の核燃、原子炉装填開始! NHK「うち24体は……『MOX燃料』」と報道! / 4号機については「来(1)月下旬に燃料を原子炉に入れ、来年2月下旬に再稼働」 ★ 3号機「「24体」、がほんとうだとすると、4号機用のMOXは「8体」しかない! 4号機も、24体の部分装荷で稼働するなら、16体足りない! 関電はMOXをどこかに「備蓄」しているのだろうか? それとも、なんらかのかたちで新たに確保したのだろうか?
★ インドネシア海軍が一時、阻止線を張った、フランス・シェルブール発の核廃棄物運搬船、豪シドニー・ケンブラ港に5日に寄港、荷卸しのあと、7日の「豪東海岸沖北上」を最後に、上海に向かったまま…………動向不明!
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高浜3、4号機では現在、MOX燃料の新燃料24体(3号機用20体、4号機用4体)、3号機で一度燃やした燃料8体を使用済み燃料プールに保管。プルサーマル発電の実績がない4号機は、原子炉に装荷する前に新燃料の使用前検査が必要となっている。
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つまり、3・4号機用のMOX燃焼は、新燃料24体、途中まで燃やしたもの8体の計32体であるわけだ。
しかし、高浜3号機に今回、装荷するMOX燃料は、NHKによると(関西電力の発表によると―― ★ ほんとうにそうだとすると……) 「24体」。
そうすると、4号機用のMOX燃料は8体しか残っていないことになる!
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★ 大間原発では100%MOX化がもくろまれている。
初装荷は炉心の3分の1程度にとどめ、その後、段階的に100%を目指すという。
原子力安全委員会は「プルサーマルの安全性に関して報告書をまとめ、現在の軽水炉においてMOX燃料を利用することについては特段の技術的問題はなく、安全を確認し得ること」を示している。
高浜でも、こうした段階的な100%MOX化がもくろまれていないかどうか、確認が必要だ。
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★ それにしても4号機のMOXが(在庫計算上)8体しかない(はずであること)が、なんとしても気になる。
そこで、やはり気がかりなのは、フランス・シェルブールの核リサイクル基地から、(インドネシアの報道によると)「125トン」の「核廃棄物」を積んだ貨物船「BBCシャンハイ号」が豪州シドニー・ケンブラ港で、「25トン」、豪に返還の核廃棄物を荷卸ししたあと、中国・上海港を次の寄港地として向かったことだ。
国際的な海運情報サイトによると 、同船は上海に入港予定が1日、ずれ、23日午前10時半に同港に入ることになっているが、AIS(Automatic Identification System)では、本日(25日)夕になっても入港が確認されていない。
同船はインドネシア当局が海軍艦艇を動員、領海内通過のおそれがあるとして阻止線を張った貨物船だ。
どこにいるのだろう?
高浜向けのMOX燃料をひそかに運んで来たのではないか?――との疑問も否定しきれない。
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〔★は大沼〕 ◎ NHK 高浜原発3号機 核燃料入れる作業始まる
(25日付け)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151225/k10010353101000.html
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◎ フクイチ核惨事 報道の記録 : NHK 高浜原発3号機 核燃料入れる作業始まる
(25日付け)⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151225/k10010353101000.html
福井県にある高浜原子力発電所3号機で、原子炉に核燃料を入れる作業が25日午後4時から始まりました。
原子炉に核燃料が入れられると、関西電力が来月下旬を目指す再稼働に向けた準備は最終段階に入ります。
24日、福井地方裁判所が高浜原発3号機と4号機の再稼働を認める判断を示したことを受けて、関西電力は、まず3号機で、午後4時から原子炉に核燃料を入れる作業を始めました。
作業は、原子炉建屋の隣の建物の燃料プールに保管されている157体の燃料をクレーンなどを使って1体ずつ原子炉に入れていきます。
157体のうち24体はプルトニウムとウランを混ぜた「MOX燃料」で、新たな規制基準のもとでMOX燃料を原子炉に入れるのは初めてです。
高浜原発3号機は、平成24年2月に停止し、翌3月に原子炉からすべての燃料が取り出されていて、原子炉に燃料を入れるのはおよそ3年10か月ぶりで、関西電力は慎重に作業を進めることにしています。
作業は今月29日まで行われる予定で、その後、再稼働に向けた準備は最終段階に入り、関西電力は、安全上重要な設備の検査などをへて、来月下旬に3号機を再稼働させる計画です。
新しい規制基準のもとでは、ことし8月から順次再稼働した川内原発の2基に次いで3基目になる見通しで、国内ではMOX燃料を使うプルサーマルがおよそ3年11か月ぶりに行われることになります。
関西電力は、4号機も来年2月下旬に再稼働させるとしています。
3号機・4号機 今後の計画は
関西電力は、高浜原発3号機で原子炉に核燃料を入れたあと、格納容器や蒸気発生器など安全上重要な設備の検査を経て問題がなければ、来月下旬に原子炉の核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて再稼働する計画です。
関西電力は、25日から高浜原発3号機の原子炉に燃料を入れる作業を始め、29日までに157体の燃料を入れ終える計画を示しています。
その後、およそ20日間をかけて原子炉の上ぶたの取り付けなど原子炉の組み立てを行ったあと、格納容器に漏えいがないかや、非常用の発電機の検査を行います。
また、これと並行して原子炉を冷却するための配管を洗浄する作業を行います。その後はおよそ4日かけて原子炉を流れる水の温度と圧力を高めたうえで、蒸気発生器と呼ばれる重要な冷却設備や原子炉の圧力を逃す装置などに異常がないか確認する検査を受けます。
そして、原子炉を停止する際に使う制御棒の動作に異常がないかなどを検査したうえで、問題がなければ、原子炉を起動して再稼働し、半日程度で核分裂反応が連続する「臨界」に達するとしています。
再稼働したあとは、発電を行うタービンの検査を行い、来年2月上旬に発電と送電を開始したあと、原子炉の出力を100%に引き上げてフル稼働とし、来年2月下旬に営業運転に入る予定だということです。
また、高浜原発4号機については、来月下旬に燃料を原子炉に入れ、来年2月下旬に再稼働し、発電と送電を開始したあと、来年3月下旬に営業運転に入る計画です。
Posted by 大沼安史 at 06:43 午後 | Permalink