« 〔アベノ政治を許さない!〕◆ 加藤周一さんは、生前、こう語っていた。≪「九条の会」はたとえ憲法改定がなされてもつづけないとならない……これまでの反体制運動は、六〇年安保にしても七〇年安保にしても「敗北」のたびに「挫折」を繰り返しては運動を細らせていった。その轍を踏んではならない≫ ―― こう聞かされたジャーナリストの鷲巣力(つとむ)さんは、こう書いている。≪……粘り腰というか、「希望」を捨てない姿勢に感服させられた。「希望」を捨てないかぎり「敗北」はないのである≫ | トップページ | 〔フクイチ核惨事 子ども甲状腺がん〕◆ 福島県の小児甲状腺がんの多発は「スクリーニング効果」や「過剰診断」ではなく、「被ばくによる過剰発生」―― 岡山大学の津田田敏秀教授らのチームが国際学術誌に発表した疫学研究結果を、AP通信が世界拡散報道! / 米コロンビア大学医学センターのデイヴィッド・ブレナー教授も、津田教授らの結論を支持! 「フクシマ甲状腺がんの高い発生率はスクリーニングによるものではない。それはリアルなものだ(is "not due to screening. It's real.")」 »

2015-10-09

〔夕陽村舎日記〕◆ サクランボ一揆へ

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★ 写真は寒河江市の安孫子園のサクランボです。

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 山形の地元紙は「山形新聞」である。

 コンビニに買いに行った。

 今日の朝刊。

 コンビニのおばさんが、「ヤマシン、一五〇円です」。

 山形新聞は、北海道新聞が「道新」と言われているように、「山新」で親しまれている。

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 一面のトップに白抜きの大見出し。

 「サクランボ 関税撤廃」

 TPP同意内容 8.5%、6年目にゼロ ブドウ即時 リンゴは11年目

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 「サクランボは1960(昭和35)年度に輸入自由化品目になったものの、植物防疫上の観点から、国内未発生の病害虫コドリンガの食害問題を防波堤に輸入を阻止してきた。これに対して米国は防除法を確立したとして74年から日本に解禁の圧力をかけていた」(山形新聞、2014年1月21日付け)――

 そして、いま、安倍首相のいう、「新しいアジア・太平洋の世紀」が幕を開け、「市場開放」という名の、サクランボ農業、濡れ手で売り渡しの暴挙!

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 山形は果物の産地。サクランボは特産品だ。

 コンビニのおばさんと、「安倍政権はとんでもないことをしてくれた!」を怒りをぶつけ合った。

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 山形県は国内産サクランボの8割を生産する。

   ○ 農協の 荷の悉く さくらんぼ (山形市 長谷川竹籠さん)

 地元のイベントで活躍する、女子中学生4人組のユニットの名は「さくらんぼんBom(ぼん)」だ。

   ○ どの子にも 広き空あり さくらんぼ (山形市 茂田慶花さん)

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 地元のテレビ局は「さくらんぼテレビ」 

 地元の物流業者はロシアへの販路拡大を計画中。

 サクランボは山形の農業とともに、暮らしとともにあり続けてきた。

   ○ 少女等の 会話 とびとび さくらんぼ (高橋圭子さん)

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 亡くなった山形出身の井上ひさしさんは、サクランボをお風呂に入って食べるのが大好きだった。

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 そこへ、アベノTPP爆弾、炸裂!

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 パリ・コミューンでつくられた古いシャンソンの名曲に、 「サクランボの実る頃」 というのがある。

 女性闘士の ルイーズ・ミシェル が、銃殺された恋人と別れ、ニューカレドニアに船で送られたとき、船上で歌った歌だ!

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 さあ、サクランボ一揆へ!

 さあ、TPP一揆へ!

 壊憲、壊農、壊国――アベノ政治を許してはならない!

Posted by 大沼安史 at 04:46 午後 |