〔核テロの脅威〕◆ モルドバ(ウクライナ、ルーマニアに隣接)を舞台に、「イスラム国」(IS)など中東のテロリストに対し、「放射性セシウム」を売り込む密売の企て、オトリ捜査で摘発される! / 都市の数区画を汚染する「ダーティー爆弾」用 / ほかに過去5年間に、4件の放射能密売を摘発! うち1件は、なんと兵器級高濃縮ウランの1キロ取引 サンプル10gでフライング摘発 / 黒幕は「大佐」と呼ばれる男で、モルドバから分離した沿ドニエステル共和国に潜伏 ロシア・コネクションの疑い―― AP通信がスクープ報道
★ 「放射性セシウム・ダーティー爆弾」で「核テロ」?
「セシウム・テロ」……フクイチ被曝地で、大規模に――巨大スケールで、行なわれたことではないか!
*
★ 4件の摘発の最初のケース(2010年8月摘発)の「ブツ」は、劣化ウラニウムのシリンダーの断片で、「チェルノブイリ発」のものではないか、との疑いがあるそうだ。
それにしても、ISやアルカイダを売り込み先に放射性セシウム密売工作が実際に行なわれていたとは!(ことし2月に摘発された上記のケースでは、サンプルとして、セシウム137の本番取引の前に、サンプルとして、低放射能のセシウム135の密売の企てがあり、現金の受け取りがあった段階で、売り込んで来た2人組の男を、オトリ捜査官が逮捕した)
密売組織は「汚い爆弾」の設計図も用意していたというから、実際に放射性セシウムやウラニウムがISの手に渡れば、ISは躊躇することなく、使用することだろう。
兵器級の高濃縮ウランがISの手に渡れば、量にもよるが、ヒロシマ型原爆が製造されかねない。
わたしたちが直面する「核テロの脅威」はリアルである。
*
★ しかし、それにしても、セシウム137で「汚い爆弾」がつくれるとは……。
フクイチの核惨事とは実際問題として、日本人に対する、日本列島に対する、大規模な「汚い爆弾テロ」だったわけだ。
*
〔★は大沼〕 ◎ APレポート(シカゴ・トリビューン紙掲載): Nuclear smugglers shopped radioactive material to Islamic State, other terrorists: AP report
(6日付け) ⇒ http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/ct-nuclear-smugglers-islamic-state-terrorists-20151006-story.html
・ In wiretaps, videotaped arrests, photographs of bomb-grade material, documents and interviews, AP found that smugglers are explicitly targeting buyers who are enemies of the West. The developments represent the fulfillment of a long-feared scenario in which organized crime gangs are trying to link up with groups such as the Islamic State and al-Qaida — both of which have made clear their ambition to use weapons of mass destruction.
*
◎ モルドバ(Wiki) ⇒ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%90
Posted by 大沼安史 at 05:45 午後 | Permalink