〔フクイチ核惨事 「民の声新聞」鈴木博喜さんが現場レポート〕◆ 【国道6号】批判の中、実施された清掃ボランティア~子どもたちの充実感の陰に潜む内部被曝のリスク! ≪広野町や楢葉町を中高生と一緒に歩くと、子どもたちは被曝に対する不安を否定し、参加したことに誇らしげな表情を浮かべた。砂塵舞う中、マスクせずにごみを拾い続けた子どもも。しかし、笑顔の向こう側に潜む内部被曝のリスクを考慮すれば、子どもは参加させるべきではなかったと言わざるを得ない≫
◆ 小出裕章さんが
「民の声新聞」にメールでコメント
「子どもは原発事故に何ら責任もありませんし、被曝に対して大変敏感です。大人が被曝をするとしても、子どもだけは被曝から守らなければいけません」
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◆ 小出裕章さんの「民の声新聞」へのメール・コメント
「2011年3月11日夜、『原子力緊急事態宣言』が発令されました。宣言はいまだに解除されておらず、いま日本という国は緊急事態下にあります。そのため、被曝に関する様々な法令も福島では守らなくて良いことにされ、子どもも含め、本来なら『放射線管理区域』にしなければならない地に棄てられてしまいました。
棄てられてしまえば、人々はそこで生きるしかありません。
自分たちの土地を何とかしてきれいにしたい。そして、きれいになった、福島の物を買ってくれと、どうしても言いたくなります。その気持ちを私は理解します。
ただ、そのために、例えば学校給食を地産地消してアピールする。あるいは今回のように汚染を移動させるために子どもを動員することは間違っています。
子どもは原発事故に何ら責任もありませんし、被曝に対して大変敏感です。
大人が被曝をするとしても、子どもだけは被曝から守らなければいけません」
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◎ 「民の声新聞」現場レポートより――
◆ 「地元だし、ぜひ参加したかった。被曝の危険?いえ、全く不安はありません。両親から止められることもありませんでした」
友人と一緒に参加した双葉高校の女子生徒は、にっこりと笑った。受付で軍手やマスクが配られたが、どちらも着用しなかった。行き交うダンプカーが砂塵を舞い上げる。「気をつけないと放射性物質も一緒に吸い込んでしまう」と告げると、彼女は「うーん」と首を傾げて苦笑するばかりだった。
◆ ほぼ半数の子どもがマスクを着用しないまま国道沿いの歩道を歩いた。大熊町からいわき市に避難しているという中学1年生の男の子は、震災時は小学2年生。下校途中で巨大な揺れに遭遇した。「放射線量が高いから、あれから一度も(大熊町の)家に帰れてない」と寂しそうに話す。彼も含めて、被曝の危険性について認識している子どもは皆無だった。
◆ 参加している誰もが、誇らしげな、充実した表情を見せた。別の女子高生は「ボランティア活動に参加してみたかった」とうれしそうに話した。双葉翔陽高校の男子生徒も「この場所に来ることが出来て本当に良かった」と開会式でスピーチした。遠藤智・広野町長は「浜通りが復興していることを全国に発信する好機となる」と語ったが、子どもたちの充実感と大人の満足感の向こう側には、被曝のリスクが潜んでいることを忘れてはならない。
◆ 〔主催したNPO法人「ハッピーロードネット」の西本由美子理事長(62)〕のもとには、≪前夜、清掃ボランティアを再開させるきっかけを作った相馬高校の男子生徒から「僕のせいでおばちゃんが叩かれて迷惑をかけてごめんね。でも、貫いてくれてありがとう」と涙ながらに電話がかかってきたという≫
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★(大沼) アベノ「アンダーコントロール」が、その「安心幻想」が、フクシマの若者たちを巻き込み、苦しませている。
この国は、なんという国!
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〔★は大沼〕 ◎ 「民の声新聞」鈴木博喜さんの現場レポート〕全文 /【国道6号】批判の中、実施された清掃ボランティア~子どもたちの充実感の陰に潜む内部被曝のリスク!
(10日付け)⇒ http://ameblo.jp/rain37/entry-12081320098.html
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◎ 関連 「子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト」が事前に懸念を表明して警告
◆ ≪現在、6号線は工事車両が驚くほど多く、粉塵やほこり、排気ガスで「充満している」状況です。たとえ土曜日とは言っても、日曜日と比べると、交通量は「平日より少しだけ減る程度」であると、沿道の商店の店主が証言しています。そういった場で、マスク着用を義務付けることもなく、清掃活動を行うのは危険であると考えます。……車の付着物が舞う可能性も考慮してほしいと思います
⇒ http://kodomo-kenkotomirai.blogspot.jp/search?updated-min=2015-01-01T00:00:00%2B09:00&updated-max=2016-01-01T00:00:00%2B09:00&max-results=5
◆ 同プロジェクト : 「みんなでやっぺ!!きれいな6国」の 開催およびボランティア参加呼びかけに対する提言書
⇒ http://kodomo-kenkotomirai.blogspot.jp/2015/10/blog-post.html
・ 原発事故後からわずか4年半で、自動二輪、原動機付自転車、軽車両及び歩行者の通行を規制されている帰還困難区域を含む周辺道路の清掃ボランティア活動の開催には反対せざるを得ません。
「規制されている道路をなぜボランティアが清掃しなくてはならないのか」
「なぜ詳細な線量マップ・土壌汚染データ等が示されないままにボランティアを募っているのか」
「なぜ中学生・高校生が参加しなくてはならないのか」
「開催時に、どの程度の安全性を確保しているのか」
ということへの説明も不十分です。
本来、《目に見えるゴミをなくし、故郷を美しくしたいという人々の善意》と《目に見えないゴミが、人々へ与えるリスク》を天秤にかけることそのものが、おかしな事態であり、疑念と違和感、憤りの矛先は主催団体だけに向けるものではありませんが、このような活動の開催および呼びかけの撤回を求め、人々の無用な被ばくをなくしてほしい主旨で、提言書を公表します。
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◎ 福島民友 5年ぶり「清掃ボランティア」 国道6号で1400人が汗流す
(11日付け)⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151011-019533.php
・ このうち、楢葉、広野の両町にまたがるサッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」周辺では、双葉郡出身の中高生らがごみ袋片手に沿道のごみを拾い集めた。同級生と一緒に参加したという双葉翔陽高2年の原中響さん(浪江町出身)は「参加できなかった県外の人の分も頑張り、古里を少しでもきれいにしたい」と汗を流した。清掃活動は原発事故の避難区域となっている浪江、富岡両町でも行われた。
◎ 福島民報 1400人 6号国道清掃 5年ぶりボランティア
(11日付け)⇒ https://www.minpo.jp/news/detail/2015101125926
Posted by 大沼安史 at 10:46 午前 | Permalink