〔フクイチ核惨事 トモダチ作戦・洋上被曝〕◆ 空母「ロナルド・レーガン」で作戦に参加し、被曝した元海軍大尉、スティーブ・シモンズさん(37)が日本人記者のインタビューで訴え! / 「11年末、車を運転中に突然気を失いました。高熱が続き、リンパ節がはれ、足の筋力が衰えました。髪の毛が抜け、体重も十数キロ激減。トモダチ作戦前は登山をするなど健康体でしたから、症状が現れたときには打ちのめされました」
★ シモンズさんは車いすで被曝症状と闘いながら、東電を相手どり、集団訴訟に立ち上がった元水兵た、洋上被曝250人のために支援活動している。
シモンズさんの訴えは、日本政府・東電に対する告発でもある!
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★ 左の写真は、シモンズさん夫妻が、被曝と正義のために闘うことをふたりで決意し、ふたりきりの2度目の‘結婚式’を挙げたときの写真だ!
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◆ 「筋肉を切り裂くような痛みは腕や胸に広がり、全身のはれや囊胞(のうほう)、発汗、膀胱(ぼうこう)不全などを発症。通院するソルトレークシティーの退役軍人病院の医師は『放射能の影響だろう』としています」
◆ 「空母では当初、海水蒸留装置の水を飲んだり、その水で調理した食事をとったりしました。現場海域に着いてから3日後の2011年3月15日、艦長が『水を飲まないように』と命じました。だが、すでにシャワーを浴びたり、水を飲んだりしたあと。その後も、甲板の洗浄には汚染された海水を使っていました」
◆ 「(米国防総省の議会への)報告書は使い物にならない代物。乗組員全員の検査をせず、健康被害のリスクはなかったとしている。飲料水の汚染は検知器の誤作動だったとしているのも不可解です」
◆ 「作戦に従事した元乗組員2人が亡くなり、ほかの仲間も深刻な健康被害を抱えています。一方で(係争中の訴訟は)米国内で理解されていません。私自身は海軍に16年以上勤めたので医療費を受けられますが、20代の若い仲間は健康問題が生じると何の保障もなく海軍を追い出されている。見捨てられません」
◆ 国で訴訟を起こした元乗組員側の原告は250人を超え、10億ドル(約1200億円)の救済基金の設立を要求。2人が骨膜肉腫や急性リンパ球白血病で亡くなっている。東電側は「政治的問題なので裁判になじまない。日本で審理するべきだ」として却下を申し立てている。
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〔★は大沼〕 ◎ 朝日新聞 : トモダチ作戦、称賛の陰で 元空母乗組員ら健康被害訴え
(1日付け 核と人類取材センター・田井中雅さん) ⇒ http://digital.asahi.com/articles/ASH9W4TZ7H9WPTIL008.html
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◎ 関連 本ブログ記事 〔「トモダチ作戦」洋上被曝 対東電訴訟〕 ★ 原告の一人で――車イス生活を強いられるまでになった、空母「ロナルド・レーガン」の元海軍将校、スチーブ・シモンズさんがインタビューで語る / (被曝水兵らの)多くの命が失われるのも、時間の問題だ。健康悪化がひどく、次に死ぬのは自分だと思わない日はない / 100人も200人もの「トモダチ」水兵が苦しんでおり、原告仲間の1人はすでに〔癌で〕死亡している。わたしの病院仲間には、たぶん半年遅れで被曝症状が進んでいる人もいる。
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◎ トモダチ作戦の洋上被曝、対東電訴訟の詳しい経緯については、拙著
◆ 『世界が見た福島原発災害4―アウト・オブ・コントロール』 (緑風出版)
の第4章、「洋上被曝」を、ぜひお読みなってください。
◆ 同書の内容構成(見出し)は ⇒ http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1503-6n.html
Posted by 大沼安史 at 07:29 午前 | Permalink