〔夕陽村舎日記〕◆ ミネラル畑にいのちはあふれ
岡山はその名の通り岡と山のクニである。
岩山だらけだ。
山ごと、砕石場になっている。
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昨年11月、岡山のどまん中、吉備中央町へ引っ越して来たとき、わたしたちは「ミネラルと水を通して地球、人間、すべての環境の復元をめざす」川田研究所の農業用ミネラル液を車に積んで来た。
畑で自然農法に挑戦するんだ、と意気込んで移住した。
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川田研究所の川田薫先生(81歳 写真右)は、もともとは物性物理学者(ちなみに、現在、研究所の代表取締役を務める息子さんの川田肇さんも、大学院で物理工学を学んだ工学博士)。
1988年、54歳で独立して、つくばに研究所を開いた。
独立したといっても最初は模索の日々。
何をして、社会に貢献しようか?……悶々とする薫先生に、新しい道を教えてくれたのは、旅先の三陸海岸の岩場に生きる大きな松の木だった。
隆々とした根が、岩場の岩にガッチリ、根を張っている。
それを見て、気づいたそうだ。
この松の木といういのちを育てているのは、岩のミネラルに違いない、と。
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築184年の旧家の畑で、さっそく試し、お隣のKさんたちもプレゼントとして効き目をたしかめてもらった。
わたしたちの畑のキヌザヤは、「こんな見事なの、見たことない」ものに育った。
Kさんの畑など、手入れもしっかりしているせいか、ナスなんかも立派に育って、お礼にずいぶん、おすそ分けしてもらった。
わたしたちの畑は、水田と隣り合っているのだが、わたしたちのミネラル液(希釈液)が流れ込んだところは、稲の茎がしっかり育ち、プロ農家のNさんに驚かれた!
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薫先生の農業用ミネラルは、天然の岩石から(原子価制御など)特殊は技法で安定的に抽出した、ミネラル超微粒子。
これがいのちの素として働き、作物を元気の育てている(ようだ)。
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薫先生と息子の薫さんが共著で出した 『地球農学の構想 ―― ミネラル畑にいのちはあふれ 』(野草社) は、わたしたちの手元から、移住者仲間(先輩)のMさん夫妻の手に移って、現在、町内のブルーベりー生産農家に貸し出されている。
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移住してきて、1年――。
わたしたちにも、区切りのときが来た。
畑で育った作物を通じ、岩のミネラルはわたしのからだに入り、わたしの体力と気力を回復してくれた。
あたらしいわたしに育ててくれた。
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薫先生に気づきをもたらした、三陸海岸の岩場の松の木のように、わたしも、わたしというという老木に――どんなに過酷な環境にあろうと――わたしなりに花を咲かせたいと思う。
窓から見える切り株の田んぼでも、緑が元気に林立しはじめている。
わたしも――負けて、たまるか、と思う。
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ミネラル畑では、チビッコ蛙たちも元気に跳ねている。
土の中では、サトイモが成長しているはずだ。
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わたしたちとは――わたしたち人間存在もまた、結局のところ、地球という大きな岩から生まれた、地球のエレメントなのかも知れない。
地球という岩にやどるいのちに祝福あれ!
Posted by 大沼安史 at 11:27 午前 | Permalink

















