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2015-08-17

〔歌集 小さな抵抗 抄〕◆ 渡部良三さん / 生きのびよ獣にならずに生きて帰れこの酷きこと言い伝うべく

 祈れども踏むべき道は唯ひとつ殺さぬことと心決めたり

 死ぬものかリンチを受けて果てんには小さき生命も軽からぬなり

 統帥権戦野に歪み極まれり咎なき者をかえり見むまで

 人をして獣にするは軍(いくさ)とう智慧なきやからうごめる世ぞ

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 ★ 中国の戦地で、捕虜刺殺を拒んで凄惨なリンチを受けた渡部さんは、丸腰の通信兵として戦争を生き抜いた。

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 むごき殺し拒める新兵(へい)の知れたるや「渡部(とうべえ)」を呼ぶ声のふえつつ

 小さき村の辻をしゆけばもの言わず梨さしいだす老にめぐりぬ

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 ★ そして敗戦。

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 戦争の責任ぼかされ歪みゆく時代(とき)の流れを正すすべなし

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 ★ 歌集、最後の一首。

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 強いられし傷みのこれど侵略をなしたる民族(たみ)のひとりぞわれは

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◎ 関連記事 :  1944年の春、クリスチャンの渡部良三さんは学徒出陣先の戦地で、中国人捕虜を刺殺する殺人演習を命じられた。そうして……自分の番が迫ってくる……その時、渡部さんは「ある声を聞いた」そうだ。これは、そのときの歌 ―― 鳴りとよむ大いなる者の声きこゆ「虐殺こばめ命を賭けよ」
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Posted by 大沼安史 at 04:30 午後 |