〔田中龍作ジャーナル〕◆ 「原子力避難計画」策定――「規制庁の仕事と考えてよろしいか?」(泉田知事) / 泉田知事と初会談 狼狽する田中・原子力規制委員長 / 田中委員長の答えは理屈になっていなかった。声はふるえ、時おり吃った。手は机の上でバタバタと躍った。明らかに狼狽していた。
◆ 落ち着きを失っていたのか。田中委員長の両手は、驚くほど早いテンポで踊った。=24日、原子力規制庁 写真:田中龍作さん撮影
◆ 泉田知事は田中委員長に対して幾度も不信の目を向けた。=24日、同
〔★は大沼〕◎ ⇒ http://tanakaryusaku.jp/2015/08/00011824
泉田:「田中委員長が『原子力避難計画を作ること自体は規制庁の仕事ではない』と発言したと承知している…(中略)…山谷(えり子・防災担当)大臣からも望月(義夫・原子力防災担当)大臣からも『(それは)規制庁の仕事なのでお伝えしておきます』言われている。このあたりの仕事は規制庁の仕事と考えてよろしいか?」
田中:「いや、必ずしも私がここで一存で決められることではないので、検討させて頂く・・・」
泉田:「(緊急時の避難作業において労働安全法と原子力災害対策指針との法整備が必要なので)勧告権の行使をしていただけないでしょうか?」
田中:「いや、勧告権というのは、法的には私ども持っていますけど、やたらとそれなりに意味のある勧告でないと。勧告したけれども、勧告しただけでは私としても本意ではない」。
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★ 参考
◎ 日経新聞 被曝対策、定期協議求める 全国知事会が規制委員長に
⇒ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG24HEL_U5A820C1CR8000/
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◎ NHKオンライン : 全国知事会 「SPEEDI活用すべき」
⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150824/k10010200971000.html
・ 全国知事会で防災関連の委員長を務める新潟県の泉田知事は、原子力規制委員会を訪れ、国の指針で原発事故の際の放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」を避難の判断には使わないとしていることについて、知事会として「活用すべきだ」と要望しました。
……これに対し、田中委員長は「自治体が避難計画を作るうえでSPEEDIを使うことは否定するつもりはない」としたうえで、「指針は、福島の事故を教訓に、屋内退避などで住民の被ばく量をできるだけ少なくすることを目的にしている」と述べるにとどまりました。
Posted by 大沼安史 at 05:04 午後 | Permalink