〔ニッポン 教育絶望工場〕◆ 1年生男子がいじめで自殺し、学校側が「転校した」で処理した仙台市の某中学校で、「3つの注意事項」が生徒たちに出された! 「臆測で物を言わない」「個人情報は出さない」「個人情報を出すと名誉毀損になる」――「事実上のかん口令」 / 「うちと決まったわけではない」(教頭)―― 「先生たちはまるで人ごとのような態度。子どもたちは何を信じていいか分からなくなっている」
★ 「事実上の箝口令」……むしろ「学校戒厳令」ではないか!
教委・校長が「特定秘密」に指定し、「転校した」と嘘を言ってまで、徹底的に隠蔽を図る!
これはいまの日本社会の縮図ではないか!
写真は河北新報の電子版についたものだが、校舎がなんだか刑務所に見えてしまう!
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★ 教育が荒廃し、崩壊したあとに ――、ついに、子どものいのちの尊厳が失われた!
日本の学校は学校でなくなった!
たとえば、米国のマサチューセッツにある、この学校――サドベリー・バレー校(SVS)と比較すれば、日本の学校が「教育絶望工場」と化していることがわかる!
以下のサイトの紹介ビデオを見てほしい!
⇒ http://www.sudval.org/
わたしも行って見て来た。
サドベリーには、学ぶ自由がある! 他者を認め、自分たちの社会をつくりだすデモクラシーがある!
作家の高橋源一郎さんも、ラジオで紹介している! ―― 《この学校の根底にあるのは、「人間には自己教育への鮮烈な欲求がある」という考え方だ。人間には、おとなになりたい、必要なことをどうしても知りたい、という本能が埋め込まれている。「教育」とは、本来、誰もが持っているはずの、そんな「自己教育」の本能が発動するのを助けることだ》
( ブログ「百年の退屈」より )⇒ http://kobaso.exblog.jp/17647115
拙訳で、SVSをつくったダニエル・グリーンバーグさんの書いた 『世界一素敵な学校――サドベリー・バレー物語』(緑風出版) という本もあるので、関心のある方はぜひ読んでいただきたい!
学校を、根底からつくりかえる時が来た!
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〔★は大沼〕 ◎ 河北新報 <仙台いじめ自殺>生徒ら「何を信じたら」
(30日)⇒ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150830_13011.html
・ 校長が自校であったいじめ自殺に触れないまま、「命の重み」を説いた24日朝の臨時全校集会。ある生徒は、いじめに関与したとみられる生徒たちに反省するそぶりがないことを知り、「もう駄目」とショックで寝込んでしまったという。
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◎ 関連 〔いじめ自殺隠蔽 「転校した」――責任逃れ工作 仙台・某教育工場の悲劇は続く〕◆ 24日朝の臨時の全校集会。校長が読み上げたのは、市教委が全市立学校に配布した再発防止を訴える緊急アピール文だけ。自校でのことには一切触れなかった。「自ら命を絶ってはならない。私たち大人が必ず皆さんを守る」。抽象化された言葉は違和感を持って受け止められ「なんか違くない?」とささやく生徒もいたという。
⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2015/08/post-a5ea.html
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◎ 関連 中2男子転落死か=団地11階から-東京・江東
⇒ http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2015082900356/1.htm
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(参考 サドベリー・バレー校の写真)
Posted by 大沼安史 at 09:58 午前 | Permalink