〔フクイチ核惨事&アベノ原発再稼働〕◆ 広瀬隆さんは、こう語る! ――原発とは、「原子力発電」の略語である。つまり日本では、「発電する」ことに、原発本来の目的がある。電気が足りているのに、なぜ原発を動かす必要があるのか? 廃絶すればいいではないか。 / つまり日本では、「経済」も「産業」も考えずに、原発のメカニズムも知らない愚かな人間が「経済産業省」を名乗って、エネルギー計画を進めている――★ そして、世界一、安全を脅かす男が、官邸に居座っている!
〔★は大沼〕◎ 電気が足りているのに、なぜ原発を動かす必要があるのか?
(第8回) ⇒ http://diamond.jp/articles/-/75646
(第7回) ⇒ http://diamond.jp/articles/-/75642/
★ 広瀬隆さんは、ダイヤモンド・オンライン連載の第6回で、こう警告している。
⇒ http://diamond.jp/articles/-/75637?page=2
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ヒロシマ・ナガサキの被爆者と同じように、悲しいことに、4年前に起こったフクシマ原発事故によって、私たち日本に住む人間の細胞に、至るところ大きな破壊が起こされた。
すでにこの事実は、リセット不能である。
たとえ、全身を測定できるホールボディーカウンターで体内の放射性物質の量を測定しても、それによって、「すでにできた細胞の傷跡」を知ることはできない。これから相当な注意を払って被曝を避けるように注意しても、誰一人、事故前の体には戻れない。
実は、私が“大事故目前”を予感した2010年に、「もし大事故が起こったら、何も言うまい」と決めていたのも、被曝した人に対して「その細胞への影響」を口にする勇気がなかったからである。
ところが翌2011年にフクシマ原発事故が起こってしまうと、みなが平然と高濃度の放射能の空気中を動き回り、ますます被曝しているのを黙って見ていることができずに、これ以上の被曝を避けさせなければならないと思い、全国を回って、300回にもおよぶ講演をしてきた。
だが、どうしても口にできなかったのが、「そのこと」(全身の細胞につけられた傷跡)である。事故によって被曝したあとでは、すでに取り返しがつかない。言っても意味がないと思ったからだ。
しかし安倍晋三たちが、強引に川内原発の再稼働を進めて、大事故を再現しようとやっきになっているのだから、やはり“最も重大なその事実”を言わなければならない。そこで意を決して書いたのが、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』である。
読者も、過去に生み出された被バク者の苦しみの体験という史実から目をそむけないようにしてほしい。膨大な数の人間が、癌になり、白血病に冒され、白内障で失明し、心筋梗塞で短い命を断たれてきたのだ。
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★ なんと……わたしたちの「いのち」は、いまやフクイチ原発放射能により「リセット不能」な事態に!
こういう過酷な現実だからこそ、食べて原子力ムラを応援するのではなく、放射能リスクの低減に、わたしたちは全力を挙げなければならなI
再稼働など、とんでもないことである!
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◎ 広瀬隆さん、『東京が壊滅する日』 ネットでの注文は ⇒ http://honto.jp/netstore/pd-book_27207626.html
Posted by 大沼安史 at 06:03 午後 | Permalink