〔夕陽村舎日記〕 ◆ 来られえ(おいでなさい) 吉備中央町
朝8時に集合して、総出で、道路沿いの草刈り・ゴミ拾いをした。
わたしはゴミ拾い。
たばこのフィルターをずいぶん拾った。
作業を終えて、みんなで、日陰で、座って雑談。
うまいスイカが出た。
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わたしと同じく、それもすぐあと、この集落に移って来た(といっても、わたしたちのように被曝地からの移住ではなく、岡山県沿岸部から)奇特なMさんが、「どうやったら、こんなうまいスイカ、つくれるんだ?」と聞いた。
「サルに持っていかれなければネ」
笑いが弾けた。
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この辺――吉備中央町北部に住むおサルさんたち、スイカが(も)好物なのだそうだ。
お隣のKさんが、おなかの前にスイカを抱え込むしぐさをして、「こうやって運んでいくんだから」といって苦笑した。
「かわいいですね」といったら、「かわいくない」と睨まれた。
また、みんなで笑った。
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吉備中央町の山里で暮らしていると、いろんな人が助けてくれる。
朝起き出すと、タケノコやワラビが、勝手口に置いてある。
誰かの置き土産だ。
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わたしは、何を隠そう、吉備中央町への移住呼びかけ人(勝手に、そう名乗っているだけだけど)。
ここに来て、(仙台で被曝した)甲状腺の腫れも自然と引いて、鼻血も出なくなった。
わたしなど、60代後半のじいさんだから、もっと若い人たちに、こっちにおいでなさいと言いたい。
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作業後の雑談で、ブッポウソウ(絶滅危惧種の渡り鳥 ⇒ こちら)たちが南の国に帰った、と教えられた。
聞けば、この鳥、イタズラ・カラスを蹴散らすくらい、平気で元気。
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そうそう、こういうこともある。
仏法僧は――ほんものの僧は、人を「仏敵」だなんて言って攻撃しないものだ。
吉備山中に息づくいのちは、現世の物欲の穢れを知らない。
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岡山山中、吉備高原の山里に移住してみたいと思う方は、こちらへ。
◎ NPO法人「いまここ」 ⇒ http://imacoco-kibi.jimdo.com/
◎ 吉備中央町定住促進課 ⇒ http://www.town.kibichuo.lg.jp/?page_id=120
Posted by 大沼安史 at 07:19 午後 | Permalink