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2015-08-19

〔フクイチ核惨事 放射能被曝死〕◆ フクイチ事故の猛烈な放射能被曝を避けようと逃げる中で、2000人近い人びとが死亡 ―― 世界的に有名な、英国の被曝問題専門家(コンサルタント)、イアン・フェアリー博士が指摘 ★ ヒロシマやナガサキで避難する途中、亡くなった方々は「被爆死」を遂げた方々だ。ならば、この福島の2000人近い死者は「フクイチ被曝死者」以外のなにものでもない! 5回目のお盆が過ぎた! これ以上の隠蔽は許されないのではないか!

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 ★ フクイチ核惨事で、実際はどのくらいの方々が、無念の「被曝死」を遂げているか?

 これについては、「東海アマ」さんの以下の推定が説得的だ。

 大事なポイントなので、「東海アマ」さんの講演記録( ⇒ こちら)から、関係部分を全文、引用する。……

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 安部晋三首相は「福島第一原発事故で一人も死んでいない」と言っていますが、これは彼の十八番である口先のデマカセです。

 たとえば避難中に亡くなった「震災関連死」について、今年4月段階で、福島県では1884人出ていますが、震災によって直接亡くなった1607人より多くなっています。
 割合は関連死が1.2対、直接死1です。
 ところが、隣の宮城県では震災関連死が910人で、直接死は9537人。割合は1:10です。
 この差は何でしょうか?

 おまけに福島県では、大津波と揺れで人が生きてられないような被害を被った地域は少なかったのです。多くの死者が発見された場所は、何の被害もない土地でした。
 だから関連死の大半は震災被害でなく、実は放射能被曝のあった地域から出ていたのです。
 
 岩手県は、どうでしょうか?
岩手県の震災関連死は450人です。直接死は4673人、おおむね1:10くらいで、宮城県と、ほぼ同じ比率で、これが、原発の存在しなかった場合の被害の割合であることを証明しています。

 なぜ福島県だけが1:1以上になってしまうのでしょうか?
 常識的に考えれば、福島県の関連死は190人以下のはずです。それが10倍も出ている。
つまり、この、ありえない差の1700名こそ、他県では小さかった放射能被曝による死亡であると考えるしかないのです。

 さらに、福島県では、震災直接死と決めつけられた1607人のなかに、たくさんの急性被曝死が含まれている疑いが強いのです。

 例えば、大熊町東平で発見された遺体は測定器が完全に振り切れるほど激しい放射能汚染を受けていましたが、震災被害はまったくない土地でした。

 本当の被曝死は2000名をはるかに超えるはずです。

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 ★ この、福島県における、ありえない差の「1700名こそ、他県では小さかった放射能被曝による死亡であると考えるしかない」――という「東海アマさん」の分析結果と、イアン・フェアリー博士の「2000人近く」は、単なる偶然の一致以上の意味を持つような気がする。

 つまり、フェアリー博士の「被曝避難行での死亡」とは、「東海アマさん」が他県との比較で割り出した「放射能被曝による死亡」の数のことではないか?

 
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 ★ フェアリー博士はまた、ドイツのアルフレート・ケルブライン博士の――「2011年12月の福島県における出生数、15%減少」についても紹介している。

 事故から9ヵ月後――ということは事故前に受胎し、母親のおなかのなかでそだった赤ちゃんが、「(中絶などで)それだけ生きて生まれなかった」わけだ。

 ケルブライン博士は2012年の福島および隣県における乳幼児死亡率の増加(20%)にも注目し、摂取による内部被曝によるものではないか、と指摘している。

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 ★ 5回目のお盆は過ぎたが、フクイチ被曝死の全体像はまだまだ明らかになっていない。

 被曝死の隠蔽は供養にならないばかりか、いのちへの冒瀆であるだろう。

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 ◎ エコロジスト : Dr Ian Fairlie : Fukushima: thousands have died, thousands more will die
 (17日付け)⇒ http://www.theecologist.org/News/news_analysis/2989686/fukushima_thousands_have_died_thousands_more_will_die.html

 ・ Official data from Fukushima show that nearly 2,000 people died from the effects of evacuations necessary to avoid high radiation exposures from the disaster.

 ・ Dr Alfred Körblein from Nuremburg in Germany recently noticed and reported on a 15% drop (statistically speaking, highly significant) in the numbers of live births in Fukushima Prefecture in December 2011, nine months after the accident.
 This might point to higher rates of early spontaneous abortions. He also observed a (statistically significant) 20% increase in the infant mortality rate in 2012, relative to the long-term trend in Fukushima Prefecture plus six surrounding prefectures, which he attributes to the consumption of radioactive food:

 "The fact that infant mortality peaks in May 2012, more than one year after the Fukushima accident, suggests that the increase is an effect of internal rather than external radiation exposure.

 ◎ イアン・フェアリー博士のブログ : Summing the Health Effects of the Fukushima Nuclear Disaster
  (16日付け)⇒ http://www.ianfairlie.org/news/summing-the-health-effects-of-the-fukushima-nuclear-disaster/

 ◎ イアン・フェアリー博士に関する英紙ガーディアンのプロフィール
   ⇒ http://www.theguardian.com/profile/ian-fairlie

Posted by 大沼安史 at 06:52 午後 |