〔フクイチ核惨事・汚染水処理問題〕◆ 米キュリオン社の「トリチウム除去技術」、2016年3月まで実証実験を継続 / レイモント社長、「キュリオンの技術で〔トリチウムの〕海洋放出の必要がなくなる」と強調 ★ 実証実験の結果に期待しよう。キュリオンはフクイチで、セシウム・ストロンチウム除去でも成果を挙げているという。ならば、福島県内をはじめとする被曝地の、水源や農業用水、学校・保育所などに早急に設置して、本格的な「生活除染」を開始するべきだ!
★ 米キュリオン社のレイモント社長は、以下のように語っている。
・ トリチウム除去技術は経済産業省の補助金対象となり、2016年3月までに実証を終える予定だ。
本件は海洋放出に関して漁業組合が懸念する点でもあり、世論から原発の信頼性を取り戻すためにも大切だ。
キュリオンの技術で海洋放出の必要がなくなり、発生した水素をエネルギーとして利用していけば、これまでの原子力に対するネガティブなイメージをポジティブに変えられる良い機会となる。
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★ 汚染水からのトリチウム分離は「不可能」との見方が多い中、キュリオン社は、その「不可能」に挑戦している。
これは日本の企業も、学界も、見習うべきことだ。
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★ 実証実験は来年3月まで続く。
ということは、そのときまでは少なくとも、太平洋放流処分は許されない。
実証実験がかりに失敗に終わったら、なおさらそうだ。
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★ レイモント社長によれば、「キュリオンは、現在4つの技術を福島第一原子力発電所に提供している。まずセシウム吸着塔を2011年に導入し、非常に良い性能を発揮している。また、モバイル型ストロンチウム除去装置を2台納入しており、東京電力に重用されている。さらに、当社のロボット技術が、2号機格納容器内の漏えい箇所特定に活躍した」という。
セシウム吸着塔、モバイル型ストロンチウム除去装置……。
これらが放射能除去に有効であるならば、安倍政権は被曝地の浄水場、農業用水路、湖沼、水源ダム、学校・保育所・幼稚園、病院などに設置し、フクイチ被曝地における被曝の継続を抑え込むべきである!
◎ 原産新聞 : キュリオン社「技術で信頼の確保を」 福島第一で貢献
(3月26日付け) ⇒ http://www.jaif.or.jp/dms150326_04/
Posted by 大沼安史 at 09:50 午前 | Permalink