〔夕陽村舎日記〕◆ 「とみはら茶」、そして「日の丸」山から鷺たちが飛んで来たこと
岡山県下有数の茶の産地、真庭市富原の栽培農家のみなさんが「とみはら茶」のブランドを立ち上げた。(新聞記事は ⇒ こちら)
山里である富原は、日中の寒暖の差が激しい分、お茶に害虫がつきにくく(天敵が増えるらしい)、農薬なしでも元気に育つそう。甘味もあるという。
無農薬茶、「とみはら茶」。
ペットボトルのデザインもすてきだ!
詳しいこと、連絡先は ⇒ こちら
*
わたしがお借りしている旧家の畑にも、実はお茶の木が、1本だけ生えている。
蒸して揉んで乾燥させれば、(たぶん)自家製のお茶になる。
「日の丸」(山)が見える畑だから、「丸茶」とでも名づけようか?
*
「日の丸」(山)は、地元の古老も名前の由来を知らない、小ぶりの(おもしろい)三角山だ。
きのうの夕方、両手にバケツをさげて畑に出たら、「日の丸」の方向から、鷺たちが飛んで来た。
なんと、5羽。
それも、きれいにまとまった、立体的な編隊飛行!
左側の上下をアオサギが、それと対になったかたちで右側の上下にシラサギが、そしてその4羽の上を、大きなアオサギが1羽、編隊を組んで飛んで来た!
そんなの見たの、初めてなので、驚いた。
*
頭上を飛んで、東の空に消える5羽のサギたちに、「ありがとう」と言って手を合わせた。
*
きのうは、素戔嗚さまをまつる、旧家の「5年祭」。みなさん、岡山から、神式のお墓参りにいらっしゃった。
*
つまり、わたしは素戔嗚さまをまつった神棚のある旧家をお借りして暮らしているわけである。
で、素戔嗚さまのことだが、
わたしは(わたしもまた)――素戔嗚さまとは艮の方角にお隠れになったお方ではないか、と思っている。
その素戔嗚さまが、いまの日本のありようを見かねて、いままさに、お出ましになったところではないか、とも思っている。
*
畑のたった1本のお茶の木の上を、鷺たちが「日の丸」(山)から、こぞって飛んで来てくれたことを、そして真庭の山里に「とみはら茶」が生まれたことを――その見事な編隊飛行を忘れないうちに、「とみはら茶」がブランド茶に育ってゆくことを期待して、記しておく。
Posted by 大沼安史 at 09:49 午前 | Permalink